高卒採用におけるインターンシップとは?実施のポイントを徹底解説!
大学生向けのインターンシップを実施している企業は多いですが、高校生向けにも実施しているという企業は少ないのではないでしょうか。そもそも、高校生向けのインターンシップを知らなかった、考えたこともなかったという企業が多い傾向にあります。継続的に高校生のインターンシップを実施することには、さまざまなメリットがあります。
この記事では、高卒採用のインターンシップについてのメリットとデメリット、実施のポイントなどをご紹介します。
1.インターンシップとは
インターンシップとは、大学生や高校生がある一定の期間、実際に企業や事業所で働いて職業体験をすることです。インターンシップにおいて大学生と高校生に大きな違いはありませんが、高校生向けのインターンシップはキャリア教育の一環として協力・実施される点が特徴です。そのため、企業や事業所で高校生のインターンシップを実施する際は社会貢献や次世代の人材育成という意味合いが大きく、原則双方ともに無報酬で実施されます。
高卒採用の課題のひとつに、離職率の高さが挙げられます。高校生が実際に仕事を体験することで、学校教育だけでは会得できない、職業適性や将来設計について考えるきっかけにもなるでしょう。
インターンシップを実施するメリット
インターンシップを実施する上での大きなメリットは、高校や先生との信頼作りができることです。
高卒採用をするにあたって、高校や先生と良好な信頼関係を築くことは非常に重要です。高校生のインターンシップを積極的に実施することで、高校や先生から好印象な事業所・企業だと捉えてもらえるでしょう。高校や先生だけでなく、生徒や保護者、地域にも事業・業界の宣伝ができ、理解を深められます。
また、高校生と事業所・企業のミスマッチを防ぐことができ、キャリア教育に積極的に取り組むことで、自社をアピールできる機会が増えます。インターンシップを受けた高校生の感想を聞けることも重要なポイントです。高校生の立場からみた職場環境や、業務内容がどのように見えているか、魅力的に感じるところはどこなのかが分かるからです。高校生からの感想を知ることができれば、今後の採用計画や離職率を下げるために役立てられます。
その他にも、インターンシップで高校生を受け入れることによって、社員の意欲向上や職場環境、新人教育の見直しなども期待できます。高卒採用のインターンシップは、長期的に継続して実施することが大切です。
インターンシップを実施するデメリット
高校生向けのインターンシップでは当然、社会人経験のない高校生が相手です。
業務に取り掛かる前に、社会人としてのふるまいや基本的なビジネスマナーから教育をする必要があります。担当社員を配置して時間をかけることになるため、人件費やパソコンの準備などの経費がかかる場合があります。通常業務をこなしている社員の負担にもなるでしょう。
また、インターンシップの参加者を集めるための広告費等も視野に入れておかなければなりません。
2.インターンシップ実施のポイント
インターンシップをする目的は、高校生に社会や会社のことを知ってもらい、自身の将来性や職業適性について考えてもらうことです。
そのため、業務内容や一緒に働く従業員に魅力を感じてもらえるような計画を立てることが重要です。
インターンシップを始める前にプログラムの作成をします。実施時期・作業内容・何名受け入れるか・どの部署に配属するか・担当社員は誰かなど、事前に決めておく必要があります。業務内容については責任負担が少ない内容にし、インターンシップ生は一部署に一名ずつ配置することが望ましいでしょう。
また、業務内容は安全性が確保されていて、比較的簡単なものにすることが大切です。インターンシップは、高校生の長期休みに合わせて実施する事業所・企業が多い傾向にあります。しかし、時期を問わず実施している場合もあり、自社の繁忙期などを考慮して決定します。
仕事を体験する場だけでなく、座談会や会社案内も内容に取り入れるとよいでしょう。高校生は、仕事の楽しさややりがい、職場の雰囲気の良さをとくに重視する傾向があります。自社の魅力を最大限アピールできるよう、計画を立てることが重要です。
高卒採用は就職活動解禁日が決まっているため、それまではインターンシップ内でも採用活動をしないように気を付ける必要があります。社員は通常業務に加えて高校生への指導を担当するため、負担にならないよう配慮しましょう。
3.まとめ
高卒採用のインターンシップを実施することには、たくさんのメリットがあります。高卒採用を増やすだけでなく、採用後の離職を防ぐためにも有効です。そして、高校生を受け入れることで社員のモチベーションも向上や成長なども見込めます。
高校生向けのインターンシップの内容は、「楽しさ」「やりがい」「職場の雰囲気の良さ」などにして、自社の魅力が伝わるようにすることがおすすめです。高卒採用を考えている事業所・企業はぜひ高校生へ向けたインターンシップを始めましょう。
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