採用コラム

インターンシップのすすめ

「高卒採用の教科書」編集部です。

就職活動を始めるにあたって、インターンシップ(以下、インターン)を意識する方も多いのではないでしょうか。インターンを実施することで、企業側と学生側の双方にさまざまなメリットがあります。日本でインターンと言えば、大学2~3年生を対象にしたものが多い傾向にありますが、大学1年生や高校生を対象にしたものも増えてきています。

この記事では、インターンが離職率を下げることや、高校がインターンを推奨する理由をご紹介します。

1.インターンとは?

インターンとは、大学生や高校生が在学しながら、実際に企業で一定の期間職業体験することを言います。インターンは、学生が自分の将来の仕事について考えるきっかけにしたり、仕事内容が自分に合っているか確かめたりするために参加します。気になる企業や働きたい企業へインターンに行くと、入社してからの就業イメージがつきやすい、志望動機が明確になりやすいというメリットもあります。

以前まで、インターンは最短1日で完結するものもありました。しかし、2025年卒からのインターンでは、最低5日間(専門能力活用型の場合は2週間)以上という最低期間が新たに定められています。これまでは、インターンで把握した学生の情報を採用活動に使用することは禁じられていましたが、インターンの実施期間やフィードバックの有無など一定の要件を満たすインターンの実施で、取得した学生情報を採用活動や広報活動に活用できるようになりました。アルバイトはお金を稼ぐことが目的ですが、インターンは職業体験を通して自己理解を深めること、職業適性があるかを確かめることが目的です。この点がアルバイトとの大きな違いです。

(参考:経済産業省 現大学2年生より、インターンシップのあり方が変わります!

2.離職を防ぐインターン

学生は就職活動をするなかで多くの企業を調査し、時間をかけて自分が選んだ企業に就職します。しかし、時間をかけて自分が選んだ企業にも関わらず、新入社員が入社してからすぐに離職してしまうというケースが多くあります。離職の理由は、「仕事内容が自分に合わない」「労働時間や賃金の条件が悪い」「職場の雰囲気・人間関係が良くない」などです。インターンを実施することで、求人票を見ただけでは分からないような「業界への理解」が深まったり、「職場環境や仕事内容」を自分の目で見てイメージしやすかったりします。労力をかけて採用した新入社員の早期離職は、職場の人手不足や既存社員のやる気の低下にもつながります。早期離職を防ぐためには入社後のケアも必要ですが、採用段階で自社に合った人材を見極めることが大変重要です。

入社前にインターンを実施すれば、自分の適正や強み・弱みを知ってもらい、将来のキャリアプランを明確にできるため離職を防げるでしょう。また、インターンの満足度は、その後の早期離職率と強い関係があると言われています。インターンの内容に職場の業務を体験・経験できるプログラムを入れると、早期離職率は下がる傾向にあります。

(参考:経済産業省 学生・企業の接続において長期インターンシップが与える効果についての検討会 新入社員(新卒1~3年目)に対する アンケート調査結果

3.なぜ高校はインターンを推奨するのか?

インターンと聞くと、一般的に「大学生が行うもの」というイメージが強く、高校生にはあまりイメージがつかないかもしれません。高校では、これからの進路を考える際に生徒の大半が就職ではなく進学を選びます。したがって、周りがまだ就職活動に積極的でない場合が多く、社会経験も少ないため就職して企業で働くイメージが湧きづらいこともあるでしょう。インターンを実施することで、高校生に会社や社会活動について知ってもらい、職業適性があるどうか、自分の将来について考えてもらうきっかけになります。また、インターンは就職活動のためだけでなく、将来自分がやりたいことを見つけるきっかけになり、志望校の方向性を決めるためにも役立ちます。自己理解を深める以外にも、社会経験を通してコミュニケーション能力や基本的なビジネスマナーを早い段階で身に着けられる点も、高校がインターンを推奨する一つの理由と言えるでしょう。

高校側も普段は関わりのない一般の企業とつながりができ、良好な信頼関係を構築できることは大きなメリットです。インターンを実施して高校と企業とのつながりが増えると、信頼できる企業を生徒に多く紹介できるようになります。

4.まとめ

インターンは大学生や高校生が在学中に企業で働き、職場体験をすることを言います。

インターンは一般的に大学生が行うものと考えられていますが、高校生にも多くのメリットがあり大変おすすめです。また、2025年卒の学生からインターンのあり方が変わり、一定の要件を満たすインターンを実施することで、取得した学生情報を採用活動や広報活動に活用できるようになりました。近年増えている新入社員の早期離職は、インターンでミスマッチを防ぐことで最小限に抑えられます。

高校生は大半が就職ではなく進学を選択します。まだ社会経験も就職活動の経験も少ないため、企業とのミスマッチが起こり早期離職しやすい傾向があります。インターンは自己理解を深めて就職活動に役立つだけでなく、高校生が志望校を選定する際にも役立ちます。高校と企業をつないで良好な関係を構築するためにも非常に重要です。高校生向けのインターンは、これからもっと拡大していくことが予想されます。高卒採用で良い人材を獲得できるよう、積極的にインターンを実施していきましょう。

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