高卒採用に欠かせない!保護者対策とは?
いつもご愛読いただきありがとうございます。「高卒採用の教科書」編集部です。
今回のコラムでは、「高卒採用に欠かせない!保護者対策とは?」について解説いたします。
高卒の就職後3年以内の離職率は4割。長く働ける職場をきちんと見極めたいと思うのは、高校生だけではありません。その保護者も同じように、高卒採用活動に向けて、少なからず情報収集を行い、より自身の子どもにあった職場を見極めたいと思うはずです。
保護者対策にも目を向けることで、保護者が企業決め手の最後の一押しを手助けしてくれるかもしれません。担当者様は今回ご紹介する対策を行い、生徒の保護者を味方につけることで、採用を成功させましょう。
1.保護者の意見で左右される高校生
高校生は、採用活動にあたり保護者や先生など身近な大人の意見に左右されやすいのが現状です。保護者の価値観が生徒の意思決定に繋がることも珍しくはありません。実際に、保護者の3人中2人は、子どもの就職活動に対し、具体的に行動を起こしており、子どもが志望する業界に対し、「こんな会社もあるよ」と伝えたり、保護者自身が就職してほしい企業を「ここも受けてみるのはどう?」と伝えたりしています。
また、内定後も保護者はその企業についての評判について気にかけています。子どもが「もう会社やめようかな」と転職を悩んでいるときに保護者は離職を引き留めることも背中を押すこともできます。
上記より、企業は採用活動において保護者の存在を無視できないと言えるでしょう。そのため企業は、高卒採用に向けて進路指導担当者や生徒はもちろん、保護者にも求人情報が伝わりやすいような準備を行うことが必要不可欠といえます。
2.保護者に伝わるツールとは?
では、企業はどのようなツールで保護者にアピールすればよいのでしょうか。
一般的に採用活動で使われるツールの求人票は、主に進路指導担当者と高校生が閲覧するのに対し、会社HPや仕事紹介のパンフレットやチラシ、動画は進路指導担当者や高校生はもちろん、保護者も気軽に閲覧ができる媒体です。自社の魅力が伝わる情報を届けることに追記して、保護者様へ とメッセージを入れることで保護者にもアプローチすることがおすすめです。
記載内容としては、保護者の方が子どもの就職にあたり、心配していることを払拭できる内容の記載がよいでしょう。例えば、企業の安定性や福利厚生、給料などが挙げられます。具体的に福利厚生の項目では、遠方から就職する生徒の保護者には寮の有無やその家賃、会社内容の項目では、会社の雰囲気、仕事内容について詳しく記載したものを用意しましょう。保護者向けの企業説明会を行っている場合は、その内容や実績もアピールポイントになるはずです。
また、内々定受諾後に親向けに当社製品と手書きの手紙を送付や、内定式の写真を親向けに送付も保護者に企業の安心感を与えることにつながります。
3.保護者を味方につける
保護者は、昔のイメージで業界や会社を評価しがちです。保護者は自身の経験をもとに子どもへアドバイスしますが、現在の就職活動は保護者が経験したものとは全く異なります。就職活動そのものの変化はもちろん、産業構造も大きく変わり、男女のキャリアに対する考え方も大きく変化しました。マイナビのアンケートでは両親の企業選択基準は「本人の能力・専門性を活かせる会社」が45.2%でトップ、次いで「経営が安定した会社」44.9%であり、公務員や有名企業であれば60%以上が賛成するが、設立間もないベンチャー企業に賛成する親は11.0%で、保護者は大手安定型を望む傾向が高いことがわかります。
一方で学生は「社風や雰囲気の良い会社」がトップで、社風や人間関係を重視していることがわかります。
保護者が子どもの就職したい企業がどのような企業なのかを十分理解し、「この会社なら安心して働けそう」と納得してもらえるよう、しっかりと自社の魅力をアプローチし保護者を味方にしましょう。
4.まとめ
「保護者対策」の重要性についてご理解いただけましたか?
保護者は学生の「この企業に就職したい」という気持ちに対して初期段階で助言ができます。その助言が生徒の企業決め手の最後の一押しを手助けしてくれるかもしれません。
また、内定後も高卒の就職後3年以内の離職率は4割ということを考えると、保護者に良い会社であることを理解してもらうことで企業側の味方になってもらい、学生が転職を考え始めた時に引き留めてもらう効果が期待できます。学生と保護者、両者が納得して就職活動を勧められるよう、紹介した様々なツールでアピールしていきましょう。
また、「高卒採用の教科書」では、日本全国の高卒採用に取り組んでいる企業様の採用サポートを実施しています。
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