面接でしてはいけない質問がある?!高卒採用の違反質問と質問例
「高卒採用の教科書」編集部です。本コラムでは、高卒採用の面接時の質問内容について解説いたします。
質問集や NG 質問例を詳しくご紹介しますので、ぜひお役立てください。
1.高卒採用における面接
高卒採用と大卒・中途採用と大きく違うのは、求職者とのコミュニケーションの取り方です。
大卒・中途採用の場合、求職者との直接的にやり取りをし、面接日時などを決めていくことがほとんどです。しかし高卒採用の場合、就職を希望する高校生との直接的なやり取りは禁止されているので、各高校のキャリア担当先生とのやり取りになります。そのため、高卒採用の面接は、本人と直接顔を合わせて会話ができる数少ない機会ということになります。
その貴重な面接の場で、自社に適した人材かどうかを見極めるためにも、高校生の人柄を知ることができる効果的な質問をしていきたいですね。
2.これはNG!違反質問集
採用面接では、本人の適性や能力以外を合否の判断基準に含めてはいけないというルールがあり、特に高卒採用では、厳しく取り扱われています。これは、就職差別を防ぎ公平な選考が行われるように厚生労働省が定めたもので、以下の11項目についての質問が、就職差別につながるおそれがあるとして禁じられています。
<本人に責任のない事項>
①本籍地や出生地に関すること
- あなたの本籍はどこですか?
- どこで生まれましたか?
②家族に関すること
- あなたのお父さんの職業はなんですか?
- お父さんがいないようですが、なぜですか?
③住宅状況に関すること
- あなたの住んでいる家や土地は持ち家ですか、借家ですか。
④生活環境・家庭環境などに関すること
- あなたの両親は共働きですか?
- あなたの家庭はどんな雰囲気ですか?
<本来自由であるべき事項(思想や信条にかかわること)>
⑤宗教に関すること
- 家の宗教は何ですか。何宗ですか。
⑥支持政党に関すること
- 政治や政党に関心がありますか。
⑦人生観・生活信条に関すること
- あなたの信条としている言葉は何ですか。
⑧尊敬する人物に関すること
- 尊敬する人物は誰ですか。
⑨思想に関すること
- あなたの信条としている言葉は何ですか。
⑩労働組合に関する情報、学生運動など社会活動に関すること
- 学校外での加入団体を言ってください。
⑪購読新聞・雑誌・愛読書に関すること
- あなたの家では、何新聞を読んでいますか。
このような質問は、応募者のことを深く知ろうとすると聞いてしまいがちです。
しかしこの規定に抵触すると、会社の信用を低下させてしまい、次年度以降の採用活動にも大きな影響を及ぼすので、細心の注意を払って面接を行う必要があります。
3.面接質問例10選
ここまで「してはいけない質問」についてご紹介してきました。
では実際にどんな質問をすれば学生のこと知り、自社に適した人材かどうかを見極めることができるでしょうか。
以下に質問例を挙げますので、面接時のご参考にしてみてください。
①自己紹介をしてください
人柄や、コミュニケーション能力を知ることができます。
②志望動機を教えてください。
学生の志望度や、働く意欲を知ることができます。
③当社に興味を持ったきっかけはなんですか?
どんな企業に興味があり、自社のどんなところに関心を持ったのかを知れます。
④高校生活で一番の思い出はなんですか?
人との関わり方や興味関心を知ることができます。
⑤学校生活で一番苦労したことはなんですか?
困難を乗り越えた経験の有無や仕事への適性、能力がわかります。
⑥長所と短所を教えてください。
自己分析の結果、どう改善し生かしていくかを知ることができます。
⑦どんな仕事をしてみたいですか?
適性や目標を知ることができ、採用後の配属先の参考にもなります。
⑧3年後(5年後)に社会人としてどうなっていたいですか?
経営、人事計画にマッチしているかが分かります。
⑨最近気になったニュースはなんですか?
社会に目を向けているのか、どんなことに興味があるのかが分かります。
⑩最後に何か質問はありますか?
いわゆる「逆質問」です。生徒が持つ疑問や不安を解消することはもちろん、自社に対しての興味関心の度合いや理解度、臨機応変さなど、様々な点を観察することができる質問です。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
高卒採用の面接時のNG質問や、高卒採用において実際に使える質問例をご紹介しました。
厳しい制限の中でも採否の判断をするのに効果的な質問は多くあります。これらを組み合わせ、自社が求める人材をしっかりと見極めることができると思います。今回ご紹介した質問例を、採用活動にぜひお役立てください。
また、「高卒採用の教科書」では、日本全国の高卒採用に取り組んでいる企業様の採用サポートを実施しています。
- 高卒採用を成功させるための必須ツールが知りたい
- 毎年高卒採用に取り組んでいるが、思うような結果に繋がっていない
- もっと良い人材を採用する方法が知りたい
など、些細なお悩みでも大歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。