採用コラム

高卒と中卒どっちを採用するのがよいのか?

高卒採用の教科書編集部です。高卒と中卒のどちらを採用すれば良いのかお悩みの地域密着型中小企業、かつ高卒の採用マーケットに関心のある事業者向けの記事です。それぞれのメリットとデメリットについて違いも含めて解説します。

1.中卒と比較しての高卒採用のメリットとデメリット

1.中卒と比較しての高卒採用のメリット

いつも本Webサイトのコラムをお読みいただきまして、ありがとうございます。高卒採用のメリットとしては、早くから社会に出て業務に必要な知識・ノウハウを吸収していくことができます。その分入社した会社で早期に定着や戦力化を図ることが可能です。この点については、高卒・中卒ともに同じようなことがいえるかと思います。(もちろん中卒の方が高卒よりも3年ほど早く業務に携わることができるのは言うまでもありません。)かつ、専門的知識・ノウハウ・スキルがまだ無い分、吸収スピードや意欲・モチベーションも高い傾向にあることがいえるのではないかと思います。

ただし専門的スキルが無い状態というのは普通科を卒業した人材で、工業系、情報系の高校を卒業した人材であれば、業種によっては専門的な業務を早期に任せることができる人材へと成長していく可能性もあります。そのため、人手不足等で早期に戦力となる人材の採用を必要としている会社の場合は、工業系・情報系等、ある程度専門的な知識がある人材を採用すると良いと考えられます。またこの点に関しては、高校の普通科を卒業した高卒と中卒人材と比較してもメリットがあるといえます。

2.高卒採用のデメリット

他方デメリットとしては、メリットの裏返しでもあります。専門的なスキルが無い分だけ、社内での研修やOJT等現場で学んでいく際に、その期間が長くなる可能性もあります。かつ、それに対する教育コストも金額としては多くかかることも考えられます。

また、入社した会社と高卒人材の間でミスマッチが生じた際に、早期に退職してしまうケースもあるということです。厚生労働省が発表している数値としては、3年以内に離職・退職してしまう高卒人材の割合は実に3割以上に上っています。手塩にかけて育成した人材が早期に会社を辞めてしまうと、これまでにかけてきた採用・教育コストだけが残ってしまうこともあり得るのです。

これらのコストに関する点については、中卒人材にも同じようなことがいえますが、中卒と比較するとコストが抑えられる点は、捉え方次第である意味メリットともいえるかもしれません。続いて次章にて中卒採用のメリットとデメリットについて、解説していきたいと思います。

2.中卒採用のメリットとデメリット

1.中卒採用のメリット

中卒採用のメリットとしては、前章でも取り上げました通り、高校時代の3年間分早く就職するわけですので、その分業務知識・ノウハウ・スキルの習得が早くなる可能性が高まります。 中卒採用が行われている業種の例としては、宅配・配送ドライバーや現場での作業人材等が挙げられています。採用・求人のポータルサイト上でも、中卒人材の採用を行っている会社は、全国的にも比較的あるようです。また「学歴不問」と書かれている求人があれば、中卒人材が採用されているケースもあることでしょう。

2.中卒採用のデメリット

高卒人材について入社3年以内に離職する割合が3割以上で高止まりしている点に触れましたが、中卒人材はその数値を上回ります。厚生労働省が発表している数値によると、中卒人材が入社3年以内に離職・退職してしまう割合は直近で55%程度、場合によっては7割にまで到達するとされています。

つまり半分以上の中卒人材が3年以内という短いスパンで辞めてしまう計算になりますし、もし7割ともなれば、会社によっては新卒で採用した人材のほとんどが辞めてしまって人手不足が深刻になるというケースも出てくる可能性があります。

かつ中卒人材が、自社で持っている知識・ノウハウをしっかりと吸収し、しっかりと業務・成果へと落とし込みをしてくれるのか、といった面が見えにくい可能性もあります。専門的知識・ノウハウ・スキルが無い中でどのようなモチベーションのもとで仕事に取り組んでくれるのかといった姿勢についても、面接の場等で確認・検討する必要があるかもしれません。

また3年間普通科の高卒人材、かつ工業系・情報系といった専門的知識を学べる高校を卒業した人材と比べると、3年間分の採用・教育コストや月次給与を支払っていく必要も出てきます。もし3年以内に半分以上が辞めてしまって人手不足といった状態を防ぐために、中卒・高卒・専門卒等の属性を踏まえて、中長期的に採用戦略や採用のポートフォリオ(≒属性を分散させての採用)を検討していくと良いかもしれません。

3.高卒の採用とマーケットの展望・関連新規事業

ここまで高卒採用と中卒採用のメリットとデメリットについて解説をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?皆さまもお分かりの通り、高卒・中卒の採用に関しては、それぞれにおいてメリットとデメリットがあります。自社でしっかりと整理したうえで、高卒(普通科・専門学科)と中卒の採用戦略、入社した後の育成・戦力化に向けた流れを組み立てていただければと思います。

また他方、人手不足や大学等への進学希望者が多くなっていることから、高卒採用の有効求人倍率は上昇傾向にあります。具体的には2倍や3倍を超えているケースもあり、常に人手不足の状態が続いている会社が多いということになります。

少子化の中で多くの会社が高卒人材の争奪戦になっていることがお分かりいただけるかと思います。その高卒・専門卒の採用をサポートする上で、重要な新規事業として位置づけられているのが、「COURSE(コース)」という求人メディア(媒体)事業となります。

簡易的なテキストベースでしか求人情報を手に入れることができない高卒採用市場。その中で視覚的に訴求できるメディアのため、入社してからの働き方や人生の送り方等、分かりやすく伝えることができます。それでいて求人メディア事業として高収益面、自社ブランディングの面でも注目されています。

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