採用コラム

よく聞く「OJT」とは?実施するためのポイントも徹底解説します!

優秀な人材を育てるために、社員研修は欠かせません。多くの企業では、OJTやOff JTと呼ばれる方法で社員を教育することが主流になっています。中でも、従来から行われてきたOJTは、即戦力となる人材を育成できることから、その価値が見直されています。
今回は、OJTとOff JTの違いとともに、OJTを実施する際の注意点やポイントをご説明いたします。

1.OJTとは

OJTは、ON The Trainingの略で、第一次世界大戦中にアメリカで軍隊拡大のために使われた教育方法です。当時のアメリカは、即戦力のある人材を大量に育てる必要があり、多くの人材を急速に育成できるOJTが考案されました。現在日本の企業では、先輩社員(トレーナー)が新入社員や未経験者(トレーニー)に、実際の業務を通して知識や技術を教育する方法として普及しています。

OJTのメリット

OJTは、実際の職場の先輩社員がトレーナーとなり、1対1で指導をします。そのため、説明や質問を通してトレーナーとトレーニーがコミュニケーションをとることができます。研修は、個人の能力に合ったスピードでリアルタイムに進むので、トレーニーは疑問点をその場で解消しやすいのも特徴です。また、研修と実務が直結しているため、マニュアルから外れたイレギュラーに対応できるスキルも身に付きます。企業側も、研修のための講師を雇う必要がないため、人材育成のコストを抑えることが可能です。

OJTのデメリット

一般的に、トレーナーは日常業務と並行してOJTを進めます。そのため、OJTは、トレーニーの理解度や能力に合わせて教育プランを作成、修正する必要があるため、トレーニーの負担が大きいと言えます。また、トレーナーの経験や能力によって教育の質が左右されてしまうため、同時期に入社したトレーニー同士でも、得られる技術や知識に差が出てしまうことがあります。

2.Off JTとは

Off JTは、Off The Job Trainingの略です。OJTとは異なり、実際の職場から離れて行う教育方法です。具体的には、実務経験を通して学ぶOJTとは異なり、講師を招き集合研修やグループワークを通して業務に必要な知識や技術を学びます。Off JTは、マニュアル化したものを大人数に教育するのが向いている一方、マニュアルから外れたイレギュラーな対応や教育を受ける側の能力に応じて教育するのには向きません。OJTもOff JTもそれぞれ特徴が異なるため、並行して行うことで業務に対してより理解を深めることができます

3.OJT実施のポイント

①ステップに沿って進める

OJTには、「Show」「Tell」「Do」「Check」の4つのステップがあります。トレーニーだけではなく、トレーニーも各ステップを理解することで、見通しを持ってOJT受けることができます。

  1. Show(やってみせる)
    仕事の目的や目標を説明し、実際の作業を見せることで、仕事の全体像をイメージしやすくします。また、トレーナーとトレーニーの間で目的や目標を共有することで、OJTが円滑に進みやすくなります。
  2. Tell(説明する)
    具体的に仕事の内容を説明します。この時、トレーナーが知識を伝えすぎてしまうとトレーニーが覚えきれないことがあるため、伝えたい点を絞って説明することがポイントです。
  3. Do(やらせてみる)
    実際に簡単な業務から始めてもらいます。業務に必要な知識や技術を習得するには、時間や経験を要するので、同じ業務を反復させることが重要です。
  4. Check(評価・追加指導)
    「Tell」で伝えきれなかった業務の詳細を教え、Doの評価や次の目標を立てます。Doで失敗をしてしまったら、その原因を分析し、次に生かせるようフィードバックしましょう。また、トレーナーは失敗ばかりにフォーカスを当てるのではなく、成功したことをしっかり褒めましょう

②トレーニーの個性に合わせた指導をする

教える知識の量や、任せる業務のレベルが適していないと、トレーニーがキャパオーバーになり、モチベーションが下がってしまう可能性があります。トレーナーは、知識を与えすぎていないか、また業務の割り振りを控えすぎていないか適宜チェックしましょう。

③トレーナーの負担を減らす

トレーナー自身の業務が忙しいと、教育プランの作成や修正だけではなく、研修そのものに時間がとれずトレーニーが放置されかねません。そのため、OJT実施期間はトレーナーに割り振る業務を減らし、トレーナー自身がフィードバックを受けられる環境があるとよいでしょう。また、トレーナーがそもそもOJTの目的や研修の進め方が分からない可能性もあるため、OJTについて学ぶ機会を設けることも必要です。トレーナーにOJTを任せきりにするのではなく、企業全体でOJTが効果的に機能するようサポートしましょう。

4.まとめ

今回は、OJTとOff JTの違い、またOJTを実施する際のポイントをお伝えしました。教育したい内容によって指導方法の向き不向きがあるため、それぞれの教育方法の特徴を把握して適切な教育方法を選ぶことが大切です。また、効果的なOJTを行うことで、社員が成長するだけではなく企業の全体の成長に繋がります。OJTを実施する際は、指導が効果的に機能するようポイントを抑えた研修を行いましょう。

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