内定辞退も離職率も減らせる!?高校内定者にできる内定者フォローとは?
「高卒採用の教科書」編集部です。
内定を出したあと、勤務初日をむかえるまでに「内定者フォロー」をおこなっている企業は少なくありません。そもそも内定者フォローとはどのようなものなのでしょうか。内定者フォローとは企業が内定を出している人に向けて行う施策です。内定辞退を防ぐことが主な目的となっています。
一方で、重要な施策とは認識しながらも、日々の業務の忙しさから後回しになり、十分なフォローができずに入社日を迎えているという企業も多いのではないでしょうか。
今回は、高校内定者への内定者フォローについてその重要性やポイントなどを紹介します。
1.なぜ内定者フォローが必要?
なぜ内定者へのフォローが必要になるのでしょうか。具体的な理由を2つご紹介します。
①内定辞退を防止するため
令和5年4月の有効求人倍率は1.32となっています。(参考:一般職業紹介状況(令和5年4月分)について|厚生労働省)求職者よりも求人数のほうが多く、どの企業も人材不足で採用は「売り手市場」となっています。
そのため、時間やお金を使い工夫した採用活動を行うなど苦労して内定をだしても、他の企業の内定を優先され、内定辞退になる可能性があるのです。
②就職後の離職率を低下させるため
就職後に「イメージと違った」という理由で離職する人は少なくありません。
厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の離職状況」によると令和2年度の新規「高卒」就職者の就職後3年以内の離職率は36.9%でした。「大卒」就職者は31.2%となっており、高卒内定者は大卒内定者に比べて入社後の離職率が高くなっています。(参考:新規学卒就職者の離職状況を公表します|厚生労働省)
高卒内定者は大卒内定者に比べて、インターンシップやアルバイトなどで仕事や社会人に触れる経験があまりないため就職後のギャップを感じやすく、離職につながりやすい傾向にあります。
2.不安感を期待に変える内定者フォロー3選
前述のことからも分かるように特に高卒内定者は就職や社会人になることへの不安を感じやすいと考えられます。高卒内定者が感じている「社会人になる不安」を少しでも減らしながら、仕事や企業の理解してもらい「働くことへの期待感」を高めることが内定フォローでは大切なポイントになります。
では、より効果的な不安感を期待に変える内定者フォローとはどのようなものなのでしょうか。効果的なフォローを3つご紹介します。
①社員との座談会
社員との座談会は、社会人になる不安を解消するのに有効的なイベントです。
特に同じ出身校の先輩と話すことで、どのような仕事をするのか、社会人はどんな生活をするのかイメージしやすくなります。また、どんなキャリアを歩むのかなど将来の自分を考えるきっかけにもなるので、仕事や会社への期待感が生まれます。
さらに新卒入社して間もない社員だと、内定後の不安な気持ちを経験した記憶が新しいため、高卒内定者が感じている不安に共感・理解をしめしやすくなります。先輩社員が行った不安の乗り越え方などを聞くことで、高卒内定者の不安な気持ちを解消しやすくなります。
②通信教育・eラーニング
通信教育やeラーニングは、仕事の知識を事前につけてもらうことができ、社会人の自覚をもつきっかけづくりになります。
通信教育やeラーニングは、内定者のすきな時間、すきなペースで進めることができます。学べる内容も、ビジネスマナーやパソコン操作などのビジネスの基本から、業務に関する専門的な知識など学ぶことができます。必要な知識を就職前に身につけてもらうことができるのです。
③社内報の送付
社員の紹介や会社でのイベントなどを社内報としてまとめて内定者に見てもらうことで会社や仕事に対する理解を深めてもらうことができます。また社内報を通じて社員の顔・名前や人となり、会社の雰囲気を内定者に知ってもらうこともできます。
今まで社内報を作成していない企業であれば、採用PRで使っているSNSを活用してみましょう。高卒内定者にとってSNSは何度も目にしてもらいやすい親しみやすいツールです。SNSで高卒内定者に向けた発信を行うことで、企業や社員のことを知ってもらい、親しみを感じてもらいやすくなります。
3.フォロー次第で新人研修が楽になる?
内定者フォローの取組み次第では新人研修の時間や労力を軽減することができます。
先ほど紹介した「社内報」や「社員との座談会」を通して、会社や仕事への理解が深まり、また社会人としての自覚もうまれやすくなります。
さらに「通信教育」や「eラーニング」を行うことで、座学で伝える情報はすでに入社前に把握してもらえているので、OJTなどの実践的な研修から新人研修をはじめることができます。
内定者フォローは内定辞退や就職後の離職率を抑えるだけでなく、入社後に必要となる新人研修の手間や時間を少なくする効果もあるのです。
4.内定者フォローがスムーズな採用につながる
いかがでしたでしょうか?
内定者フォローは、高卒内定者にとって、また企業にとっても重要な役割を果たしていることが分かりました。
企業によっては工夫をこらした内定者フォローを行っているところもあります。まずは自社の目的や採用課題にあった内定者フォローを行ってみてはいかがでしょうか。
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