これでもう迷わない!高卒採用と大卒採用の5つの違いを徹底解説!
将来活躍してくれるような若手人材を採用するために、新卒採用に取り組んでいる企業は多いかと思います。
しかし、新卒採用は高校生を採用するのか、大学生を採用するのかによって、いくつか違いが生じてきます。
今回は、高卒採用と大卒採用の違いについて解説していきます。
1.高卒採用と大卒採用の違い
同じ新卒採用という手法でも、ターゲットを高校生にするのか、大学生にするのかでは大きく違いが生じます。
まずはその違いについて見ていきましょう。
①スケジュール
一つ目はスケジュールです。
大卒採用と高卒採用では就職活動におけるスケジュールが異なります。
大学生は3年生の段階からインターンシップなどに参加し、就職活動を進めていきます。
基本的には3年生の3月に会社説明会が開始され、4年生の6月から選考開始となっていますが、この期間を前倒しして情報発信や選考活動を進めている企業も多いです。
大学3年生の時点で内定をすでにもらっているという学生も少なくないでしょう。
高校生の就職活動は、学生保護の観点から様々なルールが定められており、スケジュールも明確に定められています。
基本的には7月に求人票が公開され、9月5日から応募書類の提出がスタートします。
そして9月16日から選考活動が始まります。
このように、高卒採用では明確にスケジュールが決まっています。
詳細に関しては、各都道府県の労働局が発表している情報を確認してみましょう。
②求人票
求人票にも違いがあります。
大学生が企業を探す場合は、大手人材会社が運営しているWeb求人媒体などから求人情報を確認し、Webからエントリーをするケースが多いでしょう。
つまり、紙の求人票ではなく画像や動画などを使った情報量の多い求人情報を確認してから応募することになります。
高校生の場合は、そういった求人メディアは多くはありません。
ハローワークを通して出される求人票から求人情報を確認するのが一般的です。
この求人票は、フォーマットが決まっており、テキストベースでの情報発信となります。
そのため、画像や動画などで視覚的に魅力を伝えることができません。
こういった、採用活動における情報を届けることができる量の差も、高卒採用と大卒採用の違いの一つになります。
③応募先企業の選定方法
応募する企業をどのように選定するのかにも、すこし違いがあります。
大学生の場合、応募先となる企業は自分でWeb上などから検索し、選定していくこととなるでしょう。
しかし、高校生の場合、自分で決めるだけではなく、学校の先生からおすすめされた企業に応募するということも多いです。
自分の意思だけでなく、先生の意見だけで応募先企業を決定することがあるというのは、大卒採用との大きな違いといえるでしょう。
④応募できる企業数
応募できる企業数も大学生と高校生では異なります。
大学生の場合は、制限なく様々な企業に応募することができます。
中には何十社と応募するという大学生もいるでしょう。
しかし、高校生の場合、「一人一社制」というルールが存在しています。
このルールにより、高校生は一社しか応募することができなくなっています。
都道府県によっては、複数社に応募することができるケースも存在しますが、基本的には一社しか応募することができないため、選択肢が限られているともいえるでしょう。
⑤面接などの選考
採用面接などの選考活動にも大卒採用と高卒採用では違いがあります。
大学生の場合、エントリーシートの提出や、グループディスカッション、そして集団面接など、企業によってさまざまな方法を使って選考活動を行っています。
面接の回数なども企業によって異なり、場合によっては5回、6回と面接を繰り返す場合もあるでしょう。
高卒採用の選考活動は、ほぼほぼ1回の面接のみとなります。
また、面接においても、就職差別につながる可能性のあるような質問は制限されており、あまり踏み込んだ人物像まで踏み込めない可能性もあります。
こういった選考活動の短さも、大卒採用との違いといえるでしょう。
2.高卒採用のメリット
ここまでは高卒採用と大卒採用の違いについて解説してきました。
では、高卒採用にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
ここからは高卒採用のメリットを、大卒採用と比較して紹介していきます。
①素直で若い人材を採用できる
一つ目は何といってもその若さです。
高卒採用では、その名の通り高校生を採用することになるため、10代のフレッシュな人材を採用することができます。
大卒採用と比較すると4年間も早い段階から仕事を教えることができるため、より早期に経験を積んでもらうことができるでしょう。
また、これまで就労経験が少ないからこその素直さも魅力の一つになります。
②内定辞退率が低い
二つ目は内定辞退率の低さです。
高卒採用には「一人一社制」というルールが存在するため、高校生は応募先であるその一社から内定がもらえれば、ほぼ確実にその企業に就職することになります。
そのため、企業としては内定を出した数と採用に繋がった数の差が少なくなるため、計画的な採用活動を進めやすくなります。
この内定辞退率の低さは、大卒採用と比較した際には大きなメリットとなるでしょう。
③社内の教育体制を整えるきっかけになる
三つ目は社内の教育体制に与える影響です。
高校生は就労経験が浅く、入社後には手取り足取り教育してあげないと仕事を進めることはできません。
そのため、社内での教育体制の整備が重要になります。
また、高卒採用で入社してくるのは10代の若者です。
ただ仕事ができるようになるだけではなく、社会人として成長させることも大切な役割です。
中小企業であれば、会社一丸となって教育できるような体制を敷くことが必要となるため、高卒採用をきっかけに教育体制が整備されていくということもメリットとなります。
3.高卒採用の3つのデメリット
メリットの多い高卒採用ですが、もちろんデメリットも存在します。
ここからは大卒採用と比較した際の、高卒採用に取り組むデメリットについて解説します。
①人材の厳選が難しい
一つ目は人材の厳選が難しいという点です。
高卒採用は「一人一社制」というルールがあることなどもあり、基本的には応募してきた高校生のことを、余程のことが無い限り採用することになります。
そのため、大卒採用のように何人もの応募者の中から選考活動を経て厳選し、採用するということは難しいです。
若い人材のポテンシャルを買って採用するのが高卒採用ですが、厳選が難しいという点はデメリットとなるかもしれません。
②離職率が高い
二つ目は離職率の高さです。
高卒採用では、これまでに就労経験の無い高校生を採用することになります。
そのため、自分がイメージしていた社会人像とのギャップなどから早期離職が発生してしまうケースもあります。
大卒採用でも、同じように早期離職は発生しますが、その割合は高卒採用の方が高いです。
せっかく採用したとしても、すぐに辞められてしまうリスクがあるというのは、高卒採用のデメリットといえるでしょう。
③育成期間が必要となる
三つ目は育成に時間がかかる点です。
高卒採用は、即戦力ではなく、今後会社の中心となっていくような人材を雇用するためのポテンシャル採用になります。
そのため、すぐに結果を求めるのではなく、ある程度の時間をかけて育成を行うという、中長期的な視野が必要になります。
大卒採用でももちろん教育期間は必要となりますが、専門的なスキルを持っていないことの方が多い高校生の方が、その期間は長くなるといえるでしょう。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?
同じ新卒採用でも、高卒採用と大卒採用ではその採用活動における違いや、メリット・デメリットがそれぞれ存在します。
自社の状況に合わせて、最適な採用活動を行うことを心がけていきましょう。
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