取り組む前に知っておきたい高卒採用の7つのメリット!
若手人材を確保するために、高卒採用に取り組み始める企業が増えています。
しかし、経験豊富な中途採用や、アルバイトなどの経験がある可能性が高い大卒採用ではなく、就労経験が無い高校生を採用することにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
今回は、高卒採用についてメリット、デメリットを交えて解説していきます。
1.高卒採用とは
高卒採用は、その名の通り卒業見込みの高校生を採用する採用活動のことを指します。
近年、若い人材を採用したいという思いから、高卒採用のために求人票を出す企業が増えてきています。
地元の有名企業や大手企業なども、高卒採用に取り組み始めるケースも存在しています。
しかし、高卒採用は、大卒採用や中途採用と違い、学生保護の観点から特殊なルールが存在していたり、決まったスケジュールを守る必要があるなど、これまで取り組んだことのない企業にとってはハードルが高い採用活動でもあります。
しかし、それを差し引いても、高卒採用には大きな魅力が存在します。
次の章からは、高卒採用のメリットについて紹介していきます。
2.高卒採用の7つのメリット
高卒採用には多くのメリットが存在します。
それぞれ確認していきましょう。
①若い人材を獲得できる
一つ目のメリットは、なんといってもその若さです。
高卒採用で採用することになる学生は10代であり、圧倒的な「フレッシュさ」を持っています。
そういった、フレッシュな人材を採用することができれば、既存社員の刺激にもなり、社内の雰囲気が改善されていくでしょう。
②中長期での戦力を確保できる
高卒採用で入社した方は、大卒採用で入社する場合と比べて4年分早く働き始めることになります。
つまり、同じ年の大卒の方が入社する頃には、社会人5年目を迎えるということになります。
この4年間の社会人経験の差は、スキルにおいても、仕事への向き合い方においても大きな違いが生まれてきます。
4年間の経験があれば、責任感を持った仕事を任せることもできるでしょう。
高卒で採用することによって、早めに戦力化を図り、中長期の目線で活躍してもらうことができるというのは、大きなメリットです。
③人員の確保
純粋な人員の確保という面でも、高卒採用は役に立ちます。
大卒採用や、中途採用の場合、採用における競合企業も多く、有効求人倍率も高いため、大きな採用コストを投資しなければ、採用できないといったケースも存在します。
しかし、高卒採用は、それらに比べればまだまだ取り組んでいる企業は少ない採用方法になります。
若いポテンシャルの高い人材を確保できるという点も高卒採用の魅力です。
④既存社員のレベルアップ
高卒採用は、既存の従業員に対しても良い影響を与えます。
特に、既存社員の「教育への意識」は大きく変わるでしょう。
高卒で入社した方は、就労経験が無いため、基本的な社会人スキルも持ち合わせてはいません。
そういった基礎的な部分から丁寧に教育する機会を設けることができれば、既存社員の方の教育、マネジメントスキルのアップを図ることができるでしょう。
⑤社内ピラミッドの改善
長い間、若い人材を採用できていない企業では、社内の高齢化が進んでしまっているケースがあります。
しかし、高卒採用などで若手人材を採用することができれば、そういった社内ピラミッドを改善することができるでしょう。
企業の若返りを図ることができるという点も、高卒採用のメリットになります。
⑥採用コストの削減
高卒採用は、ハローワークに求人票を出すことで募集活動を実施します。
つまり、中途採用や大卒採用のように、Webメディアに多額の資金を投下して、募集を行うことはありません。
もちろん、採用サイトや、採用パンフレットなどの採用ツールを揃える必要はありますが、それらは中途採用や大卒採用にも活用できるツールになるでしょう。
このように、他の採用と比較すると採用にかかるコストを抑えることができるという点も、高卒採用の魅力と言えます。
⑦内定辞退が発生しづらい
高卒採用には、「一人一社制」というルールが存在します。
これは、一人の学生は応募先を一社しか選ぶことができないというルールです。
このルールによって、企業から不採用通知を提示しない限り、高校生は応募して内定をもらった企業にほぼ確実に入社します。
反対に、大卒採用や、中途採用では、同時に複数社に応募をすることが当たり前になっているため、内定辞退が起きるケースは多いです。
採用活動を進めていき、内定を出したのに辞退されてしまっては、それまでの工数やコストが無駄になってしまいます。
こういったリスクを抑えることができるのは、大きなメリットとなるでしょう。
3.高卒採用の3つのデメリット
ここまでは高卒採用のメリットについてお伝えしてきました。
しかし、メリットがあればデメリットも存在します。
ここからは、高卒採用のデメリットについて解説していきます。
①離職率が高い
高校生は求人票で応募先企業を選定しますが、その求人票は白黒のテキストベースのものになっています。
そのため、実際に働いているイメージがつきづらく、入社後にギャップを感じてしまい、早期離職してしまう場合があります。
また、「一人一社制」というルールも、ミスマッチが発生する一つの要因となっています。
せっかく採用しても、早期に退職されてしまっては、非常にもったいないです。
早期離職のリスクがあることは、高卒採用に取り組む前に把握しておきましょう。
②教育工数がかかる
高校生は就労経験が浅い、もしくは全くないため、社会人としてのスキルは持ち合わせていません。
そのため、0から教育し育成していく必要があります。
社会人としてのマナーや、パソコンの使い方など、基礎的な部分から教育してかなければならないため、高卒採用に取り組む場合は、教育体制を整えておくことを忘れないようにしましょう。
③人材の選定は難しい
繰り返しにはなりますが、高卒採用には「一人一社制」というルールが存在します。
そのため、自社に応募してくれた学生は、自社にしか応募をしていないということになります。
つまり、企業としてはその応募に対して責任を追い、基本的には100%採用することになります。
ですので、複数人の高校生から良い人材を厳選して採用することは難しいです。
また、仮に不採用通知を出した場合、高校生を紹介してくれた学校や、学校の先生によくないイメージを持たれてしまう場合もあります。
そういったイメージを持たれてしまうと、今後高校生を紹介してもらう数は減ってしまうでしょう。
今後の高卒採用や、「一人一社制」というルールの中で就職活動を行っている高校生の想いを考えると、優秀な人材のみを選定して採用するというのは難しくなっています。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?
高卒採用には多くのメリットが存在しますが、もちろんデメリットもあります。
自社が採用したい人物像を明確にし、目的に合致するようであれば、高卒採用に取り組むことも検討してみてはいかがでしょうか?
また、「高卒採用の教科書」では、日本全国の高卒採用に取り組んでいる企業様の採用サポートを実施しています。
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