採用コラム

高卒採用の面接でしてはいけないタブーな質問とは!高卒採用の面接の注意点に関して

高卒の採用活動において面接は実施しているが、そもそも面接のルールについてあまり詳しくない企業も多いかと思います。今回は、高卒採用の面接ルールや質問内容の事前準備に関してご紹介いたします。

1.はじめに

7月1日に求人票が公開され、高校生は7、8月中に先生や保護者と話し合い、入社したい企業を選定します。そして9月5日に高校生の応募が解禁され、夏休み中に数社の職場見学に参加した高校生たちが、面接解禁日である9月16日に一斉に面接を受け始めます。人事担当としては予測していた数の応募がくるのか、こないのか、とてもハラハラする時期とも言っていいでしょう。

そのような背景もあり、高卒採用では、応募の手続きを高校の先生が行い、求人票の管理をハローワークが行っているため、高校生にとって平等な選考が実施されないと考えられた場合、企業に対してハローワークより指導が入ることがあります。

よって、「どのような段取りで面接を行えば良いのか?」「学生に対する質問はどのような内容を投げかければ良いのか?」といった声が多く上がってきます。 そこで今回は、高卒採用における面接ルールや質問内容の事前準備に関してまとめました。

2.高卒採用の面接のルール

まず初めに認識しておくべき事として、高卒採用における面接は、質問してはならない項目が存在するということです。それらの項目とは「就職差別に繋がる可能性のある質問」に該当します。

では、「就職差別に繋がる可能性のある質問」とはどのような質問が挙げられるのでしょうか。下記に、【本人の責任の無い事項】、【本来自由であるべき事項】の二つに分けて、就職差別に繋がる可能性のある質問内容を紹介しております。どんな質問が規定に触れてしまうのか事前に理解をし、面接に臨む必要があります。

①本人の責任の無い事項

出生地や家族構成、どのような家に住んでいるかなど、本人の能力とは直接関係のない質問をすることは禁止されています。特段、注意をしておくべき質問項目として、「出生」や「家族」などの本人にはどうしようもない事実に関する質問が挙げられます。「出生」や「家族」などの項目は、質問しやすい項目です。しかし、「出生」に関する質問をしてしまうと、人権問題に繋がる事があります。また、「家族」に関する質問をしてしまうと、能力ではなく家柄などで判断されてしまったのかも知れないと高校生に思わせてしまうことがあります。露骨に「あなたはどこの生まれですか」と聞いたり、「ご両親はどのようなお仕事をしているのですか」などの質問はしないほうが無難なため、出来るだけ避けるようにしましょう。「出生」や「家族」などの育った環境を、その高校生が入社するための判断材料として考慮してはならないため、注意する必要があります。

【本人の責任の無い事項】

  • 国籍・本籍・出生地に関すること
  • 家族に関すること
  • 住宅状況に関すること
  • 生活環境・家庭環境に関すること

②本来自由であるべき事項

宗教や支持政党については、国の憲法でも自由が定められている項目であるため、理解は容易かと思います。ここで特段注意する点としては、購読新聞に関することや読書している本について質問を行うことです。購読新聞に関することや読書している本についての質問は、本来自由であるべき事項に該当するため、面接では聞くことは禁止されています。

よく、中途採用・大卒採用の面接において、「どのような新聞を読んでいますか?」「最近、どのような本を読みましたか?」と聞く採用担当者の方は多いかと思います。大卒採用であれば、これらの事項を聞いても大きな問題になることは少ないのですが、高卒採用では控える必要があります。回答を得られなかったとしても、「思想・信条の自由」に該当してしまう可能性があるため、質問してはならないとされています。

【本来自由であるべき事項】

  • 宗教などの思想に関することを聞く
  • 支持している政治団体について聞く
  • 生活信条や人生観などに関すること
  • 尊敬する人物に関すること
  • 思想に関すること
  • 購読新聞・雑誌・愛読書に関すること

質問する側にとっては聞きやすい項目であったり、意外だった項目もあるかもしれません。特に、「家族に関すること」「購読新聞・雑誌・愛読書に関すること」などは面接の際に聞いてしまいがちです。これらの項目に関する質問をしてしまうと、高校側からの信頼が落ち、さらにはハローワークから指導が入る可能性もあります。面接の後にトラブルを起こさないためにも、これらの項目は理解しておきましょう。

3.面接において質問内容の事前準備

就職差別に繋がるおそれのある質問を鑑みると、「じゃあ面接では何を聞いていけば良いのか?」と感じてしまう人が多いでしょう。大多数の採用担当者の方は、面接における質問項目を考えるのに非常に苦戦しております。よって、高卒採用における面接において、質問内容を事前準備する事がかなり重要です。

事前に質問内容を作成することで、面接本番の最中に、「うっかり聞いてしまった!」ということを防ぐことが可能です。何も準備せずに面接に臨んでしまい、何気なく聞いてしまった事が問題になり、高校からの評判を下げてしまうことに繋がります。そういったミスを防ぐためにも質問内容を事前準備しましょう。 基本的な質問内容は下記の通りです。この中でも特に押さえておくべき項目は、「志望動機」と「自己PR」です。志望動機を聞くことで、会社への思いを確認することが出来ますし、自己PRを聞くことで、学生の強みを知ることが出来ます。また、「入社したらどんな仕事がしたいか」を事前に聞くことで、入社後に希望していない業務を任せてしまい、退職してしまうというリスクを減少させることが出来ます。是非、この辺りを踏まえたうえで、質問内容の事前準備を行っていただければと思います。

  • 志望動機
  • 入社したらどんな仕事がしたいか
  • 高校生活で頑張ったこと
  • 高校生活で1番の思い出
  • 部活動・クラブ活動
  • 高校での出席状況
  • 自己PR
  • どのような性格かについて
  • 趣味や特技について

4.まとめ

高卒採用の面接のルールや質問内容の事前準備についてご紹介させていただきました。

高卒採用においては、公平な採用選考を行うという目的の下、質問してはならない項目が決めれております。面接内容は高校へ報告され、高校側が悪質な質問だと判断すると、企業に対してハローワークより注意が入ります。ハローワーク、高校から信頼を失わないためにも、高卒採用の面接のルールを把握し、質問内容を事前に作成しましょう。

今回ご紹介した高校における面接の考え方を、ぜひ高卒採用の第一歩にお役立てください。 また、「高卒採用の教科書」では、日本全国の高卒採用に取り組んでいる企業様の採用サポートを実施しています。

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