採用コラム

どうやって人材を確保する?高卒採用と中途採用の7つの違いを解説

人手不足が深刻化している現代において、様々な採用に取り組んで何とか人材を確保しようと試みている企業は多いでしょう。

しかし、自社にピッタリの採用がどういったものか、わからないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、高卒採用と中途採用について、その違いを中心に解説していきます。

1.高卒採用とは

まずは高卒採用について確認していきましょう。

高卒採用は、新卒採用のうちの一つであり、卒業見込みの高校生に対してアプローチを行い、採用するといった方法になります。

高校を卒業したての人材を採用することができるため、将来自社の中心人物として活躍してくれるような若手人材や、まっさらな状態から様々なスキルを伝えることができる人材を雇用することができます。

また、高卒採用には様々なルールがあり、一人一社制というルールによって内定辞退が発生しにくいといった、大卒採用とも違ったメリットが存在します。

反対に、まだ社会人経験のない人材であることや、入社してすぐの早期離職が多いという点は、高卒採用のデメリットとなるでしょう。

2.中途採用とは

続いて中途採用について確認していきましょう。

中途採用は、既に社会人として就業経験のある人材を採用することを指します。

採用するための方法は様々であり、無料で活用できるハローワークや、Web求人媒体、フリーペーパーなどが例となるでしょう。

採用活動を実施できる期間にも縛りはなく、一年中採用活動を行っているという企業も多いです。

採用の対象となる人材としては、同じような業界・領域で活躍してきたような即戦力人材や、第二新卒といわれるような若手人材など、こちらも多岐にわたります。

多くの企業が実践しており、様々な手法やターゲットが考えられるのが中途採用と言えるでしょう。

3.高卒採用と中途採用の7つの違い

ここまでは、高卒作用と中途採用について、その概要をお伝えしてきました。

では、高卒採用と中途採用ではどのような違いがあるのでしょうか。

それぞれ確認していきましょう。

①目的

一つ目はその目的です。

中途採用では、人手不足の解決としての補充型採用や、自社に足りない知識やノウハウを手に入れるための即戦力採用を目的としているケースが多いです。

しかし、高卒採用の場合は、今すぐに活躍してもらえるような人材を採用するのではなく、将来活躍してもらうための人材を採用することが目的となります。

また、若い人材を採用することで、組織の若返りを図るということも目的となるかもしれません。

目的が理解できていないまま採用活動を進めてしまうと、思い描いていた成果が挙げられなくなってしまいます。

初めて高卒採用に取り組むという方は注意しましょう。

②ルール

二つ目はルールの違いです。

中途採用とは違い、高卒採用では学生保護の観点から複数のルールが定められています。

スケジュールや求人票などはもちろん決められた通りに進めなければなりませんし、一人一社制などの独自のルールも存在します。

③ターゲット

三つ目はターゲットです。

当然ではありますが、中途採用と高卒採用ではターゲットが異なります。

中途採用ではすでに社会人経験のある人材を採用するのに対し、高卒採用では社会人経験の無い卒業見込みの高校生をターゲットとしています。

目的の違いでも述べましたが、このターゲットに関する点が最も異なる違いとなるでしょう。

④採用手法

四つ目は採用手法です。

中途で人材を採用する場合、その際の方法はハローワークや求人広告、人材紹介など多岐にわたります。

しかし、高卒採用の場合、ハローワークに高卒採用専用の求人票を提出しての採用手法に限定されています。

もちろん、採用ツールとして動画や採用パンフレットを用意することは大切ですが、メインの採用手法は求人票です。

伝えることができる情報の量や方法は中途採用と異なる点といえるでしょう。

⑤採用人数

五つ目は採用人数についてです。

中途採用では、投資する採用コストの大きさによって採用できる人数は異なります。

多額のコストをかければ、数十人、数百人といった規模で採用活動を進めることができるかもしれません。

しかし、高卒採用の場合は、ターゲットとなる高校生が、近隣の高校に通っていて、就職を希望している学生に限られるため、大量に採用をすることは難しいです。

一気に人員を拡大させることができるかどうかという点も、高卒採用と中途採用の違いになります。

⑥採用時期

六つ目は採用時期についてです。

中途採用の場合、急な人手不足を補うためのスポットでの採用や、一年中募集を進める通年採用など、自社の好きなように時期を決めて採用活動を進めることができます。

しかし、高卒採用の場合、卒業見込みの高校生を採用することになるため、採用活動、入社のタイミングは年に1回で決まっています。

この点もちがいの一つとなるでしょう。

⑦研修・教育

七つ目は研修・教育です。

中途採用の場合、同じような業界・業種からの人材採用であれば、一から細かく研修や教育をする必要はありません。

もちろん、社内ルールなどについての研修は必要になりますが、そこまで時間をかけて行うことにはならないでしょう。

しかし、高卒採用では、社会人経験の無い高校生を採用することになるため、仕事の進め方だけでなく、社会人の基本的なマナーから研修・教育を進めていく必要があります。

場合によっては、長期間の研修が必要となることもあるでしょう。

こういった、研修・教育にかかる時間やコストに関しても、高卒採用と中途採用には違いが存在します。

4.まとめ

いかがだったでしょうか?

人手不足によって、新しく採用活動を進めている企業は多いと思いますが、その目的は採用のターゲットなどによって左右されます。

すぐに高卒採用や、中途採用に取り組むことを決めるのではなく、まずはどういった目的で人材を採用したいのかを整理してみることをおすすめします。 また、「高卒採用の教科書」では、日本全国の高卒採用に取り組んでいる企業様の採用サポートを実施しています。

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