これだけ準備しておけば安心!高卒採用に必要なツール9選!
人手不足が深刻化している現代において、求人票を作成して応募を待つだけでは、なかなか採用を成功させることはできません。
自社の情報を魅力的に届けることができるような採用ツールの整備が必要不可欠といえるでしょう。
そして、採用ツールが必要となるのは、中途採用や大卒採用だけでなく、高卒採用も同様です。
今回は、高卒採用を成功させるために、準備しておきたい採用ツールについて解説します。
1.採用ツールとは
そもそも採用ツールとはどのようなものなのでしょうか?
採用ツールは、「企業が採用活動を進める上で使用する様々なツール」のことを指します。
紙媒体であるパンフレットはもちろんのこと、採用サイトなどのWeb採用ツールも存在しています。
採用ツールは、多様化が進んでいます。
背景としては、インターネットなどのデジタル技術の普及が挙げられます。
これまでは、会社案内や採用パンフレットなどの採用ツールを合同企業説明会で配布することが一般的でしたが、現代においてはそれだけにとどまりません。
WebサイトやSNSなど、求職者の仕事探しの方法の多様化に応じて、採用ツールの種類も多岐にわたっています。
また、少子高齢化などの影響により採用難に苦しむ企業が増加してからは、より採用ツールに力を入れる企業が増えてきています。
皆さんの周りでも、採用に成功している企業では、様々な採用ツールに投資し、活用を進めているのではないでしょうか?
今や、適切な採用ツールの活用なしでは、計画的に理想的な人材を採用することは難しくなっていると言えるでしょう。
採用ツールとして、何年も同じ会社案内を利用しているといった場合は、採用ツールの見直しを図ることをおすすめします。
2.高卒採用ツール作成前のポイント
高卒採用において準備しておく採用ツールについて確認する前に、押さえておきたいポイントについて理解しておきましょう。
採用ツール作成前に押さえておくべきポイントは、「誰に情報を届けるか」という点になります。
なぜ、「誰に情報を届けるか」が重要なのでしょうか?
それは、高校生の企業選びに特徴があるからと言えます。
大学生や、すでに就業している社会人の場合、就職先、転職先は自分で探して選択することになります。
しかし、高卒採用においては、就職したい高校生一人だけの意見で就職先が選ばれることは稀です。
具体的にお伝えすると、以下の3つの登場人物になります。
それぞれ、どの点に注目しているのかについても併せて確認していきましょう。
①高校生
一人目の登場人物は、就職先を探す本人である高校生です。
当然、卒業後に自分がどの会社で働くのかを選択する必要があるため、就職先選びにも関与します。
就職先を選ぶ際に注目している点としては、
- 仕事内容
- 一日の流れ
- 職場の雰囲気、どのような人が働いているか
- 休日日数や給与などの待遇
が挙げられます。
高校生は、まだ10代であり、就労経験が無い場合が多いため、働くイメージがつかめていない場合が多いです。
そのため、具体的な仕事内容や、一日の流れといった、就職した際にどのように働くことになるのかがわかるような情報を求めています。
また、入社後の人間関係についても気にする傾向にあり、自分と同じような経路で入社した人がいるのか、若手社員がいるのかなども注目してみている点になります。
休日に関しては、年間休日日数はもちろんですが、土日が休みなのか、友人と休みを合わせることができるのか、といった点も気にして見ていることが多いです。
②高校の先生
二人目の登場人物は、高校の先生です。
高校生の就職先は、高校の先生が斡旋したことにより、決定するケースも非常に多いです。
そのため、高校の先生が見て納得するような情報も、採用ツールには記載する必要があります。
高校の先生が注目している点としては、
- 離職率
- 研修、育成環境
- 福利厚生
- 企業の安定性
などが挙げられます。
高校の先生としては、斡旋する就職先が「教え子が就職先で頑張って働き続けることができるかどうか」が重要なポイントになります。
そのため、離職率が高くないか、育成環境が整っているのか、といった点を注意深く確認しています。
また、「働き続けることができるかどうか」という意味で、企業の安定性も注目しています。
「創業100年」「10年連続増収増益」などの特徴があれば、採用ツールに記載することで、高校の先生に向けたアピールに繋がるかもしれません。
③保護者
最後の登場人物は、保護者です。
自分の子供がどこに就職するのかを気にしないという保護者は少ないでしょうから、やはり就職先の選択に関与する人物になります。
ただし、高校の先生のように、就職先を勧めるのではなく、高校生が選択した企業についての「確認」というのが主な役割になることが多いです。
保護者が注目している点としては、
- 離職率
- 研修、育成環境
- 福利厚生
- 企業の安定性
などであり、高校の先生とほぼ同じになります。
就職先に選んだ企業として、安心感を与えることができるよう、安定性や成長性を採用ツールで訴求することが効果的になるでしょう。
3.準備しておくべき高卒採用ツール9選
情報を届けるべき相手と、注目すべき内容が固まってきたら、採用ツールの準備に取り掛かりましょう。
ここからは、これだけ押さえておけば間違いない、準備すべき高卒採用ツールについてご紹介します。
①会社案内
一つ目は会社案内です。
合同企業説明会などで、高校生向けに配布することもありますが、それ以外の用途として求人票とセットで高校の先生に郵送するケースがあります。
そのため、先生にもみられることを意識して、記載する情報を整理する必要があります。
会社概要や事業内容だけでなく、企業の安定性や働く環境などについても記載しておくのがよいでしょう。
また、デザインに関しては、あまり派手なデザインにはせず、おとなしめにすることをおすすめします。
②コーポレートサイト
二つ目はコーポレートサイトです。
高校生も、先生も、保護者も、応募する前にはその企業についてWebで検索するでしょう。
その際の、受け皿となるのがコーポレートサイトです。
コーポレートサイトを持っていない企業の方が少ない時代になっているかとは思いますが、一度作ってから何十年も更新せず放置している状況となっている企業は一定数存在します。
定期的にメンテナンスを行う、また画像や動画を使ったサイトにリニューアルするなどは検討してみてもよいかもしれません。
③採用サイト
三つ目は採用サイトです。
これは、コーポレートサイトとは違い、採用に関する情報のみに特化したWebサイトになります。
そのため採用サイトの場合は、企業情報以外にも、従業員インタビューや、一日の流れといった、求職者が欲しているコンテンツを掲載することが重要になります。
Webを一切使わずに就職活動を進める高校生は少ないでしょう。
高卒採用に力を入れるのであれば、そういった若い世代の人材をターゲットとしていることを再度認識し、採用に特化したサイトを作成することも施策として重要になります。
④採用パンフレット
四つ目は採用パンフレットです。
会社案内とは違い、採用に特化した内容に絞った紙媒体になります。
採用サイトの紙バージョンと考えるとわかりやすいでしょう。
Webサイトとは違い、採用パンフレットのような紙媒体の場合、モノとして手元に残るため、何度も繰り返し見てもらうことが期待できます。
デジタルツールの発展は目覚ましいですが、紙には紙の強みがあります。
目的に応じてWebと紙のツールは使い分けるようにしましょう。
⑤求人サイト
五つ目は、求人サイトです。
高校生はWebを使って就職先を探す際に、コーポレートサイトや採用サイトだけでなく、求人サイトも利用します。
どの企業に応募するのか決め切れていない場合や、進学か就職かで迷っているような潜在的ニーズのある高校生にアプローチできるツールが求人サイトになるでしょう。
採用サイトを作るよりも、低価格で実践できる施策でもあるため、高卒採用の初心者である場合は、求人サイトへの掲載から検討してみても良いかもしれません。
⑥採用動画
六つ目は採用動画です。
写真やイラストなどで、視覚的にわかりやすく魅力を伝えることも大切ですが、日々コンテンツのリッチ化は加速しています。
Web上で動画を見るということは、当たり前のように定着しており、高校生に情報を伝えるのであれば、動画が一番効果的なコンテンツとなるかもしれません。
動画を作成する場合は、使う場面や用途に応じて、動画時間を調整しましょう。
長めの動画を作成し、それをカットして短い動画を作るなどの方法で、複数パターン作成することもおすすめです。
また、合同企業説明会などで、音が出しづらい、聞こえづらい環境で配信することも考慮し、字幕を入れるなどの工夫もわすれないようにしましょう。
⑦ブースセット
七つ目はブースセットです。
合同企業説明会などで効果を発揮するツールになります。
自社のコーポレートカラーを使った、タペストリーやテーブルクロスなどを使って装飾を施せば、複数の企業がある中でも、目にとめてもらうことができるでしょう。
また、会社名が入ったのぼりなどを作成すれば、採用以外の場面でも活用できるため、用意しておいて損のない採用ツールになります。
⑧説明会スライド
八つ目は説明会で投影するスライドになります。
合同企業説明会に参加し、せっかく高校生を集めたとしても、会社案内を読み上げるだけでは、学生の興味を惹くことはできません。
しっかりと説明会用のスライドを作りこみ、学生に魅力が発信できるような準備を整えましょう。
社内にスライド作成ができるスキルが無い、低い場合は、スライド制作のプロに外注することも検討しましょう。
⑨SNS
九つ目は、SNSです。
TwitterやInstagram、TikTokなど、高校生のインターネット使用時間において、SNSの占める割合は非常に高いです。
また最近では、何かを調べる際に、Googleなどの検索エンジンではなく、SNSから検索するといったスタイルも若者の間では広まっています。
こういった、高校生の生活の一部となっているツールを活用して採用活動を進めるのは、施策の一つとして有効となるでしょう。
また、SNSは画像や動画を使うことにより、「職場の雰囲気や人間関係」を伝えることに効果を発揮します。
かしこまったコンテンツではなく、少し砕けたありのままを発信するツールの一つとして、SNSの活用を進めてみてはいかがでしょう。
4.まとめ
いかがだったでしょうか?
高卒採用に力を入れているのであれば、採用ツールの準備は必要不可欠です。
まずは、自社に不足している採用ツールはどれになるのか確認し、一つずつ実行に移してみてはいかがでしょうか?
また、「高卒採用の教科書」では、日本全国の高卒採用に取り組んでいる企業様の採用サポートを実施しています。
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など、些細なお悩みでも大歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。