採用コラム

高校訪問って何?高校訪問の具体的な行い方について

高卒の採用活動において高校訪問は実施しているが、そもそも高校訪問についてあまり詳しくない企業も多いかと思います。

今回は高校訪問について、高校訪問の目的、高校訪問を行う前の事前準備、高校訪問の具体的な行い方について紹介します。

1.高校訪問について

高校訪問とは、実際に高校に訪問し、会社の特徴や魅力を伝える活動の事です。

高校生の就職活動は 、大きく分けて【学校からの紹介】と【学生自らの開拓】の2通りの方法があります。

現在の高校生の就職活動においては、ほとんどの生徒が【学校からの紹介】により就職先を決定します。

よって、学校訪問では、学校に紹介していただけるように、自社の特徴や魅力を訴求する必要があります。

2.高校訪問の目的

高校訪問の目的は、高校の先生との信頼関係の構築という点が挙げられます。

自社特徴や魅力、既存社員の会社に対する声を通して、高校や高校の先生との信頼関係を構築する事が重要です。

関係性をしっかり構築すると、毎年学校から定期的に紹介していただく事が可能になります。

定期的に紹介して頂くようになると、仮に何かしらの会社都合で採用を中断する必要がでてきたとしても、その事情をしっかりと説明すれば、来年度以降も定期的に紹介していただける事も可能です。

では、高校訪問を実施する際に必要な事前準備は何でしょうか?次の章では、高校訪問を行う前の事前準備について紹介しています。

3.高校訪問を行う前の事前準備

高校訪問を行う前の事前準備として、高校のアポイントの取得、社内の雰囲気が伝わる資料や動画の作成という2点が挙げられます。それぞれの詳細について以下に記載していきます。

①高校のアポイントの取得

高校訪問は原則アポイントを取ってから訪問する事が必要なため、事前のアポイントの取得が必要です。

学校の先生は授業や部活動、7月以降であれば他の企業の対応でかなり忙しいため、原則アポイントを取ってから訪問する事が必要です。

アポイント自体を断られることは基本は無いので、企業名や担当者名を伝えた上で「進路指導部長」若しくは「進路指導主事」に繋げてもらう事が必要です。

アポイントを獲得するための電話を行う時間帯ですが、「進路指導部長」若しくは「進路指導主事」に繋がりやすい時間帯に電話を行う必要があります。

全日制・商業・工業・通信制の高校では、9時半~16時頃に架電する必要があり、10時~11時が最も担当者と繋がりやすいです。

また、定時制の高校では、13時半~22時頃に架電する必要があり、14時~16時が最も担当者と繋がりやすいです。

授業や忙しい時間帯に電話するとなかなか繋がることができないため、相手の予定をよく考え効率よくアポイントを取るように心がける必要があります。

また、実際に電話を行った際に話す内容ですが、会社名と事業概要と求人表をもって挨拶に伺いたいという3点を伝える必要があります。

高校訪問のアポイントの際には、その3点をしっかり伝えると、基本的には断られることが無いので、躊躇する事なくアポイントのお電話をかけましょう。

②社内の雰囲気が伝わる資料や動画の作成

7月の採用情報解禁後には、たくさんの大企業や中小企業が先生のもとへ高校訪問を行います。

学校との関係が構築できていない企業は、訪問時に企業説明をして求人票を先生に渡すだけでは、他の企業に埋もれてしまいあまり印象に残らず、学生を紹介してくれない結果となってしまいます。

他の企業より差別化を図るためには、高校訪問前の事前準備として、社内の雰囲気が伝わる資料や動画の作成を行う必要があります。下記にて、3つのポイントを記載しております。

1.社内の雰囲気が伝わる資料の作成

内容としては、代表者のメッセージや先輩社員の声や1日のスケジュール、などを記載する必要があります。

また、社員の集合写真や会社施設の写真など、画像を貼り付ける必要もあります。

2.社内の雰囲気が伝わる動画の作成

内容としては、代表者のメッセージや先輩社員の声や1日のスケジュール、会社施設などのコンテンツを盛り込む必要があります。

また、長時間の動画だと飽きてしまう可能性があるため、1分~2分程度の動画に調整しなければなりません。

3.応募前職場見学の案内資料の作成

内容としては、応募前職場見学の当日のスケジュールやコンテンツ内容の記載をする必要があります。

また、先生一人でたくさんの高校生を担当している場合が多い為、希望日を書いてファックスするだけで済むような工夫をこらすと、日程調整などの負担を減らすことに繋がるため先生方に喜ばれます。

高校訪問に必要な採用ツールについては、別記事にて「高校訪問の効果を最大限高めるための必須採用ツール5選」として解説していますので、こちらも併せてご覧ください。

4.高校訪問の具体的な行い方

では、具体的な訪問スケジュールや訪問するべき高校の属性について記載していきます。

①どのようなスケジュールで訪問をするべきか?

高校訪問は、求人票公開前の7月1日前と求人票公開後の7月1日後に2回行う必要があります。理由として、学校との先生との関係性を構築するためには1回の訪問だけでは十分な時間が足りないからです。

では、訪問した際に、どの様に先生とコミュニケーションを取ればよいのでしょうか?

求人票公開前の7月1日前の高校訪問に関しては、まず高校生の就職状況に関する情報収集を行う必要があります。例えば、昨年の高校生の就職者人数や就職業界・就職職種などです。それらの情報収集を行った上で、自社の求人情報についてお伝えする必要があります。

また、昨年の高校生の就職業界や就職職種の将来性などについて先生にお伝えするのも非常に喜ばれます。理由としては、学校の先生は、業界の将来性などに関して、保護者から意見を求められる事が多いからです。学校の先生は基本的に民間企業の勤務経験が無いため、それらの情報を提供する事は、信頼関係を築く上で非常に重要です。

求人票公開後の7月1日以降の高校訪問に関しては、学生が企業を選ぶ際に必要となる情報を伝える必要があります。例えば、事業内容や代表者のメッセージ、先輩社員の声や働き方などが挙げられます。これらの情報をしっかり先生に伝え、自社の魅力を訴求していきましょう。また、採用パンフレットや採用動画などを用いて、視覚的に分かりやすく訴求していくのも非常に有効です。

②どのような高校にアプローチするべきか?

次に、どのような高校にアプローチしていくべきかという事について述べていきます。

アプローチする高校の数ですが、20校、30校の高校にアプローチしていただければと思います。理由としては、アプローチする高校の数を一定数確保しないと高校とのパイプ作りが出来ないという状況だからです。

どのような高校にアプローチしていくべきかという事に関してですが、物理的な距離が近く、既存社員が通っていた高校を訪問するのが良いです。高校生は就職先を選ぶときに「自宅からの距離が近いかどうか」という点が、高校生の就職活動においては非常に重要だからです。また、既存社員が通っているという事実があった場合、就職課からの印象が良く、学校との関係性は構築しやすいです。よって、アプローチすべき高校を調査する際には、物理的な距離が近く既存社員が通っているかどうかという2点を意識しましょう。

高校訪問の事前準備や訪問先の選び方など「高校訪問のポイント」を解説した資料を無料プレゼントしておりますので、こちらも併せてご覧ください。

5.まとめ

今回は高校訪問について、高校訪問の目的、高校訪問を行う前の事前準備、高校訪問の具体的な行い方について紹介させていただきました。

どの高校に、誰が、いつ、どの様に訪問するのか?先生にどの様に自社の事を知ってもらい、印象に残してもらうか?を理解したうえで、高校の先生にアプローチする事は、高校訪問において非常に重要な事です。

ご紹介した高校訪問に関するノウハウを理解し、是非実践してみてください!

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