高卒採用の基礎知識!ハローワークを通じた高卒採用の流れ
高卒採用は、ハローワークを通じて採用活動を進める必要があります。
しかし、中途採用でハローワークを活用したことはあるが、初めて高卒採用に取り組むという方にとっては、手続きの内容が異なっていたりなど、疑問を持つ方も多いようです。
今回はハローワークを通じて行う高卒採用の基本について解説していきます。
1.高卒採用とハローワークの関係
卒業見込みの高校生を採用する高卒採用では、ハローワークを通して採用活動を行うことが必須となります。
独自に高校とやり取りをして採用活動を実施したり、高校生やその保護者と直接連絡をとって採用活動を行うことも基本的には禁止されています。
なぜなら、高卒採用には学生保護の観点から様々なルールが定められており、高校生の本分である学業に支障をきたさないよう、また適切な就職活動ができるよう、配慮されているからです。
また、採用活動を行うためには求人票の作成が必要となりますが、高卒採用の場合はハローワークのフォーマットに基づいた求人票を活用することになります。
この求人票を先生が見て、高校生を企業に斡旋するというのが、高卒採用の基本的な応募獲得方法になるため、その点でもハローワークの利用は必須といえるでしょう。 これまでに、大卒採用や中途採用のみを実施してきた企業にとっては、ハローワークを通すことが必須である高卒採用に違和感を覚えるかもしれませんが、高卒採用における基本ルールになりますので、必ず実施しましょう。
2.ハローワークを通じた高卒採用の流れ
ここまでは、高卒採用とハローワークの関係性について簡単に解説してきました。
ここからは、実際にどのような流れでハローワークを通じた高卒採用が進んでいくのかについて紹介していきます。
①高卒求人説明会に参加する
ハローワークを通じた高卒採用にて、まず最初に必要となるのは高卒求人説明会への参加です。
この説明会は、全国各地のハローワークで開催されており、例年4月末から5月にかけて実施されています。
エリアによって様々ではありますが、過去に高卒採用を実施して、高卒求人説明会に参加したことがあったとしても、その年に高卒採用を行うのであれば、参加しておく必要があります。
また、近年は感染症の拡大などの影響もあり、高卒求人説明会が中止となったハローワークも非常に多いです。
詳細な開催日程についてや、どうしても参加できない場合に個別で対応してもらうことができるかどうかなどは、自社の管轄のハローワークに問い合わせてみることをおすすめします。
②求人を申し込む
二つ目に必要となるのは、求人の申し込みです。
高卒求人の方法には、企業が特定の高校にだけ求人を出す「指定校求人」と、全国の高校に求人を公開する「公開求人」の2種類があります。
所定の求人用紙を受け取り、必要となる情報を記入したうえで、管轄のハローワークの窓口に提出し、登録申請を行いましょう。
なお、求人用紙は郵送で受け取ることも可能です。
例年、求人申し込みの受付開始時期は6月1日からになっています。
求人票の登録は7月以降でも実施できますが、できるだけ6月中旬までに登録申請までを実施するようにしましょう。
なぜなら、7月1日から受け取ることができる求人票の交付順は、登録申請を行った順になるからです。
そのため、6月末に登録申請を行ってしまうと、場合によっては7月1日に求人票が交付されなくなってしまう可能性もあります。
スタートダッシュを切るためにも、早め早めの準備を心がけましょう。
③求人票を受け取る
三つ目は、求人票の受け取りです。
6月中に求人票の登録を完了したら、求人解禁日である7月1日から完成した求人票をハローワークから受け取ることができます。
ここで受け取ることができるのは求人票の原本になりますので、コピーして高校に郵送したり、高校訪問時に持参したりして告知を進めていきましょう。
また、公開求人の場合は全国の高校を対象にオンラインでも求人票が公開されます。
高卒採用に取り組む企業が増えている現状においては、競合となる他社に負けないように、高校の先生との関係性の構築が非常に大切になります。 熱意を伝えるためには、求人解禁後どれだけ早く情報を高校の先生に届けることができるかというのもポイントになりますので、できるだけ7月1日に求人票は受け取るようにしましょう。
④採用状況を報告する
採用活動を進めていくなかで、忘れてはいけないのが、ハローワークへの採用状況の報告です。
高卒採用では、例年9月から選考活動がスタートしますが、その進捗状況や内定状況を、指定の書面に記入してハローワークに毎月報告する必要があります。
求人1件につき、報告書を1枚ずつ作成する必要があり、登録した求人が充足するまで、仮にその月に内定者がいないとしても、毎月提出しなければならないので、忘れないようにしましょう。
正式な書面については、ハローワークから送付される「新規学校卒業予定者の求人・募集の手引き」に同封されているので、チェックしておきましょう。
⑤充足状況を報告する
応募が集まり、内定も決まり、求人が充足した際には、ハローワークへ報告する必要があります。
この報告をしないと、自社の求人がオンライン上などで公開されたままとなってしまうため、速やかに報告するようにしましょう。
また、1点気を付けなければならない点として、この充足報告を行わないと求人を取り下げることができないというものがあります。
つまり、5名の求人数で募集をかけていて、3名の採用が決まったからといって、その段階で求人を途中で中止することはできません。
そのため、求人票に記載する募集人数には、計画性のある人数を記入するようにしましょう。
3.まとめ
いかがだったでしょうか?
高卒採用はハローワークを通じて採用活動を進める必要があります。
これから高卒採用に取り組む予定の方は、スケジュールなどを管轄のハローワークに一度確認してみてはいかがでしょうか?
また、「高卒採用の教科書」では、日本全国の高卒採用に取り組んでいる企業様の採用サポートを実施しています。
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