採用コラム

高卒と専門卒どっちを採用するのがよいのか?

高卒採用の教科書編集部です。高卒と専門卒(専門学校卒)どちらを採用すれば良いのかお悩みの地域密着型中小企業、かつ高卒や専門卒の採用マーケットに関心のある事業者向けの記事です。それぞれのメリットとデメリットについて解説します。

1.高卒採用のメリットとデメリット

高卒採用のメリット

いつも本Webサイトのコラムをお読みいただきまして、ありがとうございます。高卒採用のメリットとしては、早くから社会に出て業務に必要な知識・ノウハウを吸収していくことができます。その分入社した会社で早期に定着や戦力化を図ることが可能です。また専門卒(専門学校卒)の人材と異なり、専門的スキルがまだ無い状態です。そのため、吸収スピードや意欲・モチベーションも高い傾向にあることがいえるのではないかと思います。

ただし専門的スキルが無い状態というのは普通科を卒業した人材で、工業系、情報系の高校を卒業した人材であれば、業種によっては専門的な業務を早期に任せることができる人材へと成長していく可能性もあります。そのため、人手不足等で早期に戦力となる人材の採用を必要としている会社の場合は、工業系・情報系等、ある程度専門的な知識がある人材を採用すると良いと考えられます。

高卒採用のデメリット

他方デメリットとしては、メリットの裏返しでもあります。専門的なスキルが無い分だけ、社内での研修やOJT等現場で学んでいく際に、その期間が長くなる可能性もあります。かつ、それに対する教育コストも金額としては多くかかることも考えられます。

また、入社した会社と高卒人材の間でミスマッチが生じた際に、早期に退職してしまうケースもあるということです。厚生労働省が発表している数値としては、3年以内に離職・退職してしまう高卒人材の割合は実に3割以上に上っています。手塩にかけて育成した人材が早期に会社を辞めてしまうと、これまでにかけてきた採用・教育コストだけが残ってしまうこともあり得るのです。 続いて次章にて専門卒採用のメリットとデメリットについて、解説していきたいと思います。

2.専門卒(専門学校卒)採用のメリットとデメリット

専門卒採用のメリット

専門卒の人材採用のメリットとしては、高校を卒業した後にたいてい2年間ほど専門学校に通って業務や個別になりたい職業に必要なスキルの知識・ノウハウを学んだ上で就職していきます。そのため、普通科の高卒人材と比較すると、より早期に業務を学んだ上で、戦力として仕事に携わることができると思われます。

ただし前章にも少し取り上げた工業系・情報系の専門的な内容を学べる高校を卒業した高卒人材のケースを比較する場合、その高校を卒業した人材の方が2年長く実務をこなしているわけですので、より慎重に検討する必要があります。より早く定着してもらいたいと考える場合は、工業系・情報系の高卒人材を採用し、早期に自社に馴染んでもらう方が良いのではないかでしょうか。

専門卒採用のデメリット

高卒人材と異なり、2年間の期間だけ入社が遅くなります。かつ、専門学校で何を学んできたのか、どのようなことができるのか、自社で持っている知識・ノウハウをしっかりと吸収し、しっかりと業務・成果へと落とし込みをしてくれるのか、といった面が見えにくい可能性があります。そのような部分を面接の場で吟味できることが求められます。

また2年間専門的なスキルを学んできているという前提で考えた場合、高卒人材と比較すると、採用・教育コストや月次給与を少し多めに支払っていく必要も出てくる可能性があります。

3.高卒・専門卒の採用と市場の展望

ここまで高卒採用と専門卒採用のメリットとデメリットについて解説をしてきましたが、いかがでしたでしょうか?皆さまもお分かりの通り、高卒・専門卒の採用に関しては、それぞれにおいてメリットとデメリットがあります。自社でしっかりと整理したうえで、高卒・専門卒の採用戦略、入社した後の育成・戦力化に向けた流れを組み立てていただければと思います。

また他方、人手不足や大学等への進学希望者が多くなっていることから、高卒採用や専門卒採用の有効求人倍率は上昇傾向にあります。具体的には2倍を超えていて、中には数十倍となっているケースもあり、常に人手不足の状態が続いている会社が多いということになります。

少子化の中で多くの会社が高卒や専門卒人材の争奪戦になっていることがお分かりいただけるかと思います。その高卒・専門卒の採用をサポートする上で、重要な新規事業として位置づけられているのが、「COURSE(コース)」という求人メディア(媒体)事業となります。

簡易的なテキストベースでしか求人情報を手に入れることができない高卒採用市場。その中で視覚的に訴求できるメディアのため、入社してからの働き方や人生の送り方等、分かりやすく伝えることができます。それでいて求人メディア事業として高収益面、自社ブランディングの面でも注目されています。

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