採用コラム

新入社員とのコミュニケーション

「高卒採用の教科書」編集部です。本コラムでは、新入社員とのコミュニケーションをどのように図るのか、学生を卒業して、新社会人となったあとに企業でどのように接することが円滑なコミュニケーションを育むことができるのか、を世代や特徴に合わせて解説していきたいと思います。

1.新入社員とのコミュケーションの現状

いつも本Webサイトのコラムをお読みいただきまして、誠にありがとうございます。社会にはさまざまな種類の人々が集まって仕事をしていますよね。そんな中、新入社員とのコミュニケーションに戸惑うことがあるのではないでしょうか。特に2023年の新入社員は「Z世代」と呼ばれ、現在、企業内にいる従業員とはまったく異なる環境で育ってきた人たちが入社されます。そもそも突如広がった新型コロナウイルスにより、リモートワークが推進されたり、お昼休みに一緒に食事するときも黙食になり、人との距離も離れるソーシャルディスタンスがあったりで、職場内でもコミュニケーションが希薄していると思われます。そんな環境の中で新入社員が入社してくるわけですから、コミュニケーションの意義を見直すことが必要です。日頃から企業がコミュニケーションに求めるものが仕事の「情報伝達」のみなのか、それとも新入社員が困ったりしたときに気兼ねに相談してもらえる間柄を築き上げていくためのツールなのか、新入社員に求めるだけでなく企業も明確にしたいですね。

2.世代別での特徴

先ほど、社会にはさまざまな種類の人々がいることをお伝えしましたが、現代の若手もいろんな世代が入り混ざっています。どんな世代があるのか特徴をご紹介していきましょう。

ミレニアル世代

平成の初期(1989年~1995年)に生まれた世代を示しています。大きな特徴の一つとして、必要なもの以外にお金を使わないという性質があります。物欲・所有欲が低く必要な時に必要な分だけ使うなどの「シェア」を好むのも特徴です。

Z世代

1990年代半ばから2012年頃に生まれた世代。生まれた時からインターネットやデジタルデバイスが存在していてデジタルネイティブやスマホネイティブであるのが大きな特徴です。Z世代は社会的に不安定な時代を生きてきたことから、仕事・キャリアに関してはやや保守的で、安定した収入を得られる職種・職業を好みます。経済面でも消費には慎重で、無駄な出費は避けるという特徴があります。

アルファ世代

2010年から2024年に生まれた世代。主としてミレニアル世代の子どもにあたる世代です。まだ消費者としての対象でなく、最高年齢でも12歳ほどなので企業で労働をする対象としては少し先の話になります。生まれた時からIT関連が浸透した状況で育ってきているのでZ世代と少し似ているところがあります。

3.新入社員とのコミュニケーションのポイント

このようにさまざまな世代が混ざり合い仕事をしている場所が会社(企業)になりますので、新しい世代が入社した時にどのように受け入れるかはとても重要となります。基本的に新入社員は自分や職場にいる同僚と育ってきた環境が異なる「別の価値観があるもの」としてコミュニケーションを図ることが大切です。そのため、仕事をする上でも今まで企業が行ってきたことや核となる方針はぶれてはいけない部分ではありますが、それを新入社員に突然に押し付けるようなことをしてしまうとジェネレーションギャップを感じてしまうでしょう。
これから入社する新入社員の多くは、叱られた経験が少ない世代が多く、かつ入社時点から転職も視野に入れている可能性が高いです。個性がはっきりとしているので、叱るときは褒めることから伝えたいことをいうと、相手も受け入れてくれるでしょう。社会で上下関係はあると思いますが、基本的にはフラットな関係を築いていくことをオススメします。

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。
以前よりかなり時代は大きな変化を遂げています。それと同時に生きる人の性格も時代に対応すべく変化を遂げています。企業でできることは、さまざまな人種がいる世代がいることを念頭に置いて新入社員と接していくことが重要です。これからの時代は、終身雇用よりも「自分らしさ」を好む人が増えてきます。長く働き続けてもらうには、個人の「らしさ」も受け入れつつ、企業の方針や考え方も受け入れてもらえる…そんなwin-winな関係が築けたら良いですね。

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