採用コラム

高卒採用のポイント!~農業高校編~

高校生の新卒採用の対象となるのが、工業高校・商業高校といった専門高校です。専門高校は普通高校と比べて専門的な学びも多く、自社の事業に関係ない分野の専門高校生は採用ができないと感じていませんか。
専門高校の学生さんは知識や経験の幅が広く、違う分野の専門高校生も採用対象になる可能性があります。
今回は農業高校生の採用ポイントをご紹介します。

1.卒業後の進路は約半数が「就職」

文部科学省「令和4年度学校基本統計(学校基本調査報告書)」によると、令和4年度3月卒業の農業高校生の卒業後の進路状況は「大学:16.2%」「専修学校・公共職業能力開発施設等:32%」「就職:48.7%」。約半数の学生さんが「就職」を選んでいます。他の専門高校と比較してみると、工業高校(62.6%)、水産高校(61.6%)に次いで就職率の高い高校となります。
卒業後は就職を選ぶ学生さんが多いため、高校生の新卒採用を考えるときには農業高校の学生を対象にしていると採用対象者が増え、採用数につながりやすくなります。

2.農業高校の特徴

「農業高校生には、地域農業や地域社会の発展に寄与する人材に成長することが期待されています。(農林水産省HP)」。そんな農業高校ではどんな特徴があるのでしょうか。またどんな人材が育っているのでしょうか。

地域に根ざした学びが実践的な学び

農業高校では普通高校と同様の「国語」「英語」「数学」などに合わせて、「生産技術・経営系」「資源活用・ヒューマンサービス系」の3つの授業があります。幅広い知識を学べるのはもちろん、都市部の農業高校では都市型農業を教えてもらえるなどの地域に根ざした学びを受けることができます。また食品の安全・バイオテクノロジーなど社会の流れを受けた学びも受けることができるのも特徴です。
また果樹園や農地を整備している学校も多く、座学での学びを実践することでより専門的な学びにつなげる環境も整っています。

さまざまな資格に挑戦できる

学びの幅が広い農業高校ですが、在学中には、アーク溶接・ガス溶接・調理師免許・実用英語技能検定・実用数学技能検定など幅広い資格試験に挑戦することもできます。

学業以外の学びも盛ん!

農業高校では部活動が盛んなところが多く、また全国大会出場するなど結果も残している部活も多いです。さらに東京都立大島高等学校では、学生さん達が丹精込めて育てている椿園をつくっています。椿園は2016年に世界的に権威のある国際ツバキ協会から「国際優秀つばき園」の認定を受けておられます。農業高校の学生さんは、学業に限らず幅広い分野で活躍しています。

3.農業高校の学生を採用するポイント

厚生労働省『令和4年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(令和4年7月末現在)』によると、高校の新卒者の求人倍率3.01倍!また、ここ数年求人倍率は上がってきており、高校生の新卒採用は難しくなってきています
自社にあった人材を獲得するために、農業高校の学生さんを採用するポイント3つをご紹介します。

どんな人材を求めているかを整理する

農業高校といっても、学べる分野や打ち込んでいる部活、学業以外の取組みもさまざま。どんな資格を保有していてほしいか、どんな人物像を求めているのかなどを採用前に企業側で整理しておくのがポイントです。

学生だけでなく先生にもアピール

高校生の新卒採用をおこなうときは、「高卒新卒専門求人」としてハローワーク(職業安定所)に求人票の登録をおこなう必要があります。ハローワークを通じて、求人票を届けることになります。ハローワークに登録された求人票は学校の進路指導教員を介して学生さんに紹介されます。一方で求人を紹介する先生のフィルターを通した紹介となる可能性があります。学生さんにとって先生の影響は大きいもの。求人情報が解禁された後に、学校回りをおこない学生さんと先生にアピールする機会をつくると、自社の魅力をしっかり伝えることができます

働くイメージをもってもらう

都道府県によって異なりますが、学生さんが応募できる企業は2社までとなっています。まだ働いたことのない学生さんにとって説明会や面接会だけで自社の魅力は伝わりきらない可能性もあります。そこで、入社2~3年目の若手社員との座談会などを設けるなど、就職後のイメージをつきやすくする機会をつくりましょう。入社前に社内のメンバーとの関係をつくっておくことは、就職後の定着率アップにもつながります。

4.農業高校には採用したい魅力的な人材がいっぱい

農業高校生は就職率も高く、高校生の採用を検討する高校として合っていると思われます。また幅広く、また地域に根ざした知識や経験をしている学生さんが多いのも魅力。一方で求人倍率は3.01倍と自社の魅力を学生さんにしっかり届けないと採用が難しくなるのも現状です。今回ご紹介したような学校訪問や先輩社員との座談会などの機会をつくりながら、よい人材を採用していきましょう

【参考】
どんなことを学ぶ?農業高校を知ろう:農林水産省 (maff.go.jp)
高等学校卒業者の学科別進路状況:文部科学省 (mext.go.jp)令和4年度「高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職状況」取りまとめ(令和4年7月末現在) (mhlw.go.jp)

また、「高卒採用の教科書」では、日本全国の高卒採用に取り組んでいる企業様の採用サポートを実施しています。

  • 高卒採用を成功させるための必須ツールが知りたい
  • 毎年高卒採用に取り組んでいるが、思うような結果に繋がっていない
  • もっと良い人材を採用する方法が知りたい

など、些細なお悩みでも大歓迎ですので、お気軽にお問い合わせください。

高卒採用に関するお困り事やご相談は私達にお任せください!

お問い合わせ・ご相談は、お電話またはメールフォームより承ります。