応募前職場見学とは?応募前職場見学を行う際の3つのポイント
高卒採用を実施する人事担当者様であれば、「応募前職場見学をする必要があるの?」と疑問に思われたこともあるのではないでしょうか?また、そもそも応募前職場見学についてあまり詳しくない企業も多いかと思います。今回は応募前職場見学に関してや、応募前職場見学のメリット・デメリット、応募前職場見学を行う際の3つのポイント、について紹介します。
1.応募前職場見学とは
応募前職場見学とは、高校生が応募書類を発送する前に選考先の企業を決定するための参考材料として、実際に企業の職場を見学し、企業の仕事内容や職場の雰囲気を理解することをいいます。
高校生の就職活動はほとんどが学校からの紹介によるもので、学校に届く求人票や学校の先生から企業の情報収集を行います。
情報収集を行った後に、気になる会社が出てきた場合、その会社が「どのような事業をしている会社なのか?」「どのような職場の雰囲気なのか?」「どのような先輩社員が働いているのか?」ということを直接知るために応募前職場見学に応募します。
ですので、応募前職場見学では、上記の高校生が疑問に感じているポイントをしっかり把握した上で、応募前職場見学を実施していく必要があります。
続いて、応募前職場見学のメリット・デメリット、応募前職場見学を行う際のポイントについて紹介していきます。
2.応募前職場見学を行う2つのメリット
応募前職場見学を行うメリットとして、相互理解の促進、就職後の離職率の低下、という2点が挙げられます。それぞれの詳細について以下に記載していきます。
①相互理解の促進
職場見学に参加した高校生と時間をかけてコミュニケーションが取れるため、高校生と企業の相互理解を促進することが可能です。
応募書類や面接だけでは知ることができない、高校生の一面を知れるため、より多角的に人材を見極めることができます。
また、高校生にとっては、自分が働くことになる職場や施設の様子、業務で扱う備品やツールなどについて確認できるため、事業や業務への理解に繋がります。
②就職後の離職率の低下
応募前職場見学では、求人票で読み取ることの出来ない就業環境や業務内容を直接見ることが出来ます。
また、採用担当者や現場の社員の方々と話す事を通して、具体的に業務をイメージさせることが可能です。
学生の企業に対する理解を深め、適正な職業選択を促すことにより、就職後(採用後)の離職率の低下を図ることが期待できます。
3.応募前職場見学を行う2つのデメリット
応募前職場見学を行うデメリットとして、通常業務の圧迫、高校生の志望度の低下のリスク、という2点が挙げられます。それぞれの詳細について以下に記載していきます。
①通常業務の圧迫
応募前職場見学を開催するという場合、学生相手のため、ビジネスマナーなどから指導する必要もあり、現場または採用担当者の負担増は不可避であることから、通常業務を圧迫する可能性があります。
このため、まずは社内の従業員に対して、自社が応募前職場見学を実施する意義について丁寧に説明を行い、全社一丸となって採用に取り組むという姿勢を明確にした上で、それを可能にする体制を構築するといった対策が求められます。
②高校生の志望度の低下のリスク
応募前職場見学では、高校生の知りたいポイントと企業が伝えているポイントが一致せず、高校生の満足度が低くなってしまう場合があります。
結果的に、高校生の企業に対する志望度を下げてしまう事になります。
高校生が知りたいポイントをしっかり抑えた上で、自社の魅力を伝えていくコンテンツ内容を設計し、応募前職場見学を開催しなければなりません。
4.応募前職場見学を行う際の3つのポイント
では、具体的にどのようなポイントを踏まえた上で、応募前職場見学を実施する必要があるのでしょうか?
応募前職場見学を実施する際のポイントとして、社員による自社の魅力の訴求、整理・整頓の徹底、社内の巻き込み、という3点が挙げられます。
それぞれの詳細について以下に記載していきます。
①社員による自社の魅力の訴求
高校生は、会社の理念やビジョン・どの様な事業を行っている会社なのか・同業他社と比べて自社の強み、就業環境や業務内容などの求人票で読み取ることの出来ない情報を必要としています。
そういった情報を、採用担当者や現場の社員の方々と話す事を通して、具体的にイメージさせる事が必要です。
また、オフィスや工場の様子を直接見てもらう事により、より自社の雰囲気を学生に感じてもらう事が可能です。応募してくる学生をしっかり確保するためには、しっかりと自社の魅力を訴求する事が必要です。
②整理・整頓の徹底
学校は先生の指導もあり、整理・整頓されています。
日頃そのような空間で活動をしている高校生にとって、清潔に保たれていない空間で仕事をすることは、大きな違和感を生じさせます。
企業としては、「どうやって会社のことを知ってもらおうか」「どうやったら伝わるのか」「何を話していけばよいのか」と伝える内容を気にすることが多いと思いますが、そのような内容よりも、整理・整頓されているかどうかを気にしている高校生は多いようです。
当たり前の事のようですが、普段から整理整頓や、清掃を行う事が必要です。
③社内の巻き込み
人事担当者は張り切って良い表情で対応していても、その他の社員の対応が良くなかった場合、応募前職場見学の全体としての満足度は低下してしまいます。
少なくとも1週間前までには、社内で高校生のための応募前職場見学を実施する事を共有し、当日の朝には再度「高校生が見学に来るので、全員で対応していきましょう!」と社内一丸となって、高校生を受け入れるための体制を整える事が望ましいです。
上記で述べた3つのポイントをしっかり把握した上で、応募前職場見学を実施して頂ければと思います。
5.まとめ
応募前職場見学について、応募前職場見学のメリット・デメリット、応募前職場見学を行う際の3つのポイント、について紹介させていただきました。
高卒採用における応募前職場見学は、企業との接点機会が少ない高校生にとって希望する企業を決める重要なコミュニケーションになります。
応募前職場見学の意義や目的を理解した上で、自社の魅力を伝える事が重要です。
今回お伝えしたポイントを確認し、ぜひ応募前職場見学の開催にお役立てください。
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