高卒就職はレベルが低いのか?
「高卒採用の教科書」編集部です。高卒採用をするメリット・デメリットはご存じかと思います。本コラムでは、高卒就職の現状を把握し、大卒や専門卒などと比較した場合に高卒が他より秀でている点を知り、高卒就職のレベルについて解説いたします。
1.高卒就職の現状
いつも本 Web サイトのコラムをお読みいただきまして、誠にありがとうございます。
まず高卒就職の現状について把握していきたいと思います。
現在、厚生労働省が発表している令和 4 年 9 月時点の高卒内定者状況は、内定率 62.4%で前年同期比より 0.4 ポイント増加傾向にあることがわかりました。求人倍率も 3.29 倍で0.63 ポイント上昇しているそうです。コロナが発生した当初は、減少傾向がみられましたが、現状では高卒の求人率も内定率も上昇傾向にあるようです。
2.高卒就職が他より秀でている点
高卒採用のメリットは、早く社会にでることで社会人としての経験(年月)を他より多く吸収することができます。勉学の面で専門知識を学ぶことも重要ですが、現場で実際に知識や技術を仕事をしながら体得していくことは、座学よりも早く習得することが期待できます。また、高卒就職でもっとも秀でている点は、このような体得するまでの吸収の速さや「がんばろう」「一人前になれるように努力しよう」という向上心が高いことが言えます。
1.大卒比較
次に卒業区分でどのような違いがあるのか、詳しく解説していきましょう。
大卒と比較した場合ではどのような違いがあるのでしょうか。
まず、高卒と大卒では座学面で学んでいる期間が圧倒的に違うため、高卒は専門的な知識が薄いことがあります。また個人差はありますが、実務をするなかで実際に身につくまでの期間が長くなる人もいる可能性があるでしょう。しかし、逆を言えば専門的知識・スキルがまだ無いことで、知らない世界(仕事)への意欲やモチベーションが高い傾向にあることがいえます。
2.専門卒との比較
次に専門卒との比較ですが、こちらも極めたい専門学校に通っているので、専門的な知識が入社当初からあることは高卒との大きな差と言えるでしょう。しかし、学ばれている専門知識は自社の業務内容と合致しているか確認が必要です。合致していれば、専門職として戦力になりますが、異なる場合には、高卒より入社が遅れてしまうので、学びが遅れる可能性があります。
3.中途比較
次に中途入職者との比較です。企業が中途入職者に期待することは、他社で積んできた知識や経験・ノウハウを自社にも取り入れることや、入社後すぐに配属された部署で活躍してもらう即戦力です。では、高卒と比較してみましょう。まず採用の時点で企業が高卒に求めている人材は将来的リーダーの候補や組織の活性化があります。これを叶える可能性が高いのは、新卒者になるのです。すでに社会人経験があり、即戦力になるのは中途の強みですが、基本的な知識からストレートに企業のことを学び、仕事をすることにより高卒は親のような居心地を感じ愛社精神を育みながら仕事をするでしょう。
3.その他のメリット
高卒のメリットは、前項で他の最終学歴と比較してお伝えしました。それ以外に高卒にはどんなメリットがあるのでしょうか。
当たり前ですが高卒は入社時の年齢が若い
フレッシュな年齢層が入社することで企業への刺激になります。また、デジタルが進んでいる昨今では、若者のデジタル化に対する抵抗がないことから、新しいシステムにも積極的に取り入れることが期待できます。
採用コストが安い
高卒は学校側で企業の仲介を行うことがほとんどです。大卒や中途などと違いいろんな媒体を利用する必要がありません。また、内定後も内定者へのフォローは学校を通して対応してもらえるため、企業側の人件費やツール導入が不要です。
採用の内定者辞退率が極めて低い
大卒などは、希望する会社をいくつも採用試験を受けているため、自身にとってより魅力的な会社を探し、条件が合わない企業には、試験を受けたにも関わらず辞退する可能性があります。その点、高卒採用にはルールが存在し「一人一社制」とされています。そのため他社と天秤にかけられ辞退される恐れがありません。
このように様々な観点から、高卒には独自のメリットが存在します。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
高卒は大卒や専門卒・中途と比較すると足りない知識や経験値が弱みになります。しかし、それをカバーする若さ故の向上心があります。自社の採用活動でどのような人材が必要なのか、まずはありたい姿のビジョンを描いて、それにあった採用活動をしてみてはいかがでしょうか。
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