高卒採用における内定通知書とは?採用通知書との違いも解説!
「高卒採用の教科書」編集部です。本コラムでは、高校生の採用において内定までのプロセスや内定通知書について採用通知書とはどのような違いがあるかなどを解説していきたいと思います。
1.高卒採用における内定までのプロセス
いつも本 Web サイトのコラムをお読みいただきまして、誠にありがとうございます。まずは、高卒採用で内定がでるまでのプロセスをご紹介いたします。
一般的に採用する前には「採用準備期間」があります。こちらは、企業として求める人材の確認や各学校に配布する求人の内容の見直しをしています。おおよそ 6月ごろになると各企業から学校向けの求人票がハローワークに提出されます。学校にある求人票はハローワークの確認印がないと効力をはたしません。7月になると求人票の情報が公開されるので企業の採用担当は学校へ求人をもって挨拶に行くことが多いでしょう。その後、8月いっぱいまでは企業のアピール期間となります。この期間で職場訪問や会社見学などが行われます。そして、9月になると応募スタート。だいたい中旬頃までに校内選考や内定が決まることとなります。高卒の合否結果は、約1週間で学校に行くことがほとんどです。
このように高卒採用に対して、毎年決まった期間で準備やアピールを行い、企業も対応に追われます。また、内定後も実際の入社までのフォローや、研修等があるので年間を通してスケジュールが組まれることになります。
2.内定通知書とは?
プロセスの中にも出てきた内定という言葉。
内定をもらうには、企業から何かの形で内定の通知をもらわなければなりません。その手段として、内定通知書というものがあります。
では内定通知書とはどのようなものでしょうか。それは、企業から選考の結果、採用が決まったことを応募者に連絡する通知のことです。また、内定通知書は労働契約法に該当するため、通知書を発行するということは労働契約の締結を意味していますので、応募者のことでよほどのことがない限り内定を企業側から取り消すという可能性は限りなく低いということです。なお、内定通知書の帳票自体は法的に定められていないので、企業側が自由に作成し応募者へ通達するため、求人票に記載した内容等で大きな相違がないように中身を確認し、内定者とトラブルが起きないようにしていきましょう。
3.内定通知書と採用通知書の違い
では、内定通知書の役割がわかったところで「採用通知書」とは何のことでしょうか。
採用通知書は応募者に正式に採用が確定したことを知らせる書面ですが、労働契約法には該当しないため、法的効力のない書面となります。企業側が「採用します」と通達をしても、応募者側が入社するかしないか、選択することができるのです。内定通知書も採用通知書も法的に発行しなければならないという定めはないため、発行のタイミング等はさまざまとなります。しかし、受け取る側、つまり応募者がその後どのようにその通達を認識し、入社までの期間を過ごすのか変わることがありますので、発行する企業は、明確にして通達するようにしましょう。
4.まとめ
いかがでしたでしょうか。
一言で「内定」と言っても、それまでに対応するプロセスが多くあり、入社してからこんなはずじゃなかった・思っていたのと違う、と高卒新人に言われないためにもしっかりした準備が必要になります。さらに、内定を連絡した後も内定者へ知らせる書類はどれが最適か確認して発行する必要性があります。企業の採用担当者自身がしっかり理解することで、学校側や内定者とのトラブルを回避することができます。毎年が忙しい期間になってしまうと思いますが、着実に進めていけると良いですね。
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